Project/Area Number |
20K05018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 25020:Safety engineering-related
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Research Institution | The Ohara Memorial Institute for Science of Labour |
Principal Investigator |
石井 賢治 公益財団法人大原記念労働科学研究所, 研究部, 研究員 (70422079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 明宏 一関工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (60500428)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 歩容分析 / 熱中症 / 日常生活活動 / 歩行 |
Outline of Research at the Start |
熱中症は大きな社会問題となっており、身体への蓄熱モデルや暑さ指数を用いた基準・指針づくり、対策マニュアルの配付等の取り組みがなされているが、現状では、熱中症を呈する事例を減少させられていない。本研究では熱中症死傷者の減少という課題を解決するために、歩容分析を用いて作業者本人や管理者へ客観的な身体の変調のサインを、かつ予防的な行動を促すような形で提示することをめざし、以下の研究課題を遂行する。
1日常および作業中の歩行率分布および特徴量の解明 2熱中症時の身体の変調を早期に検出するアルゴリズムの開発と検証 3作業現場調査に基づく熱中症客観指標の提示手法の開発
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、特に産業現場において熱中症死傷者の減少あるいは熱中症予防という課題を解決するために、歩容分析を用いて作業者本人や管理者へ客観的な身体の変調のサインを、かつ予防的な行動を促すような形で提示することをめざし、日常および作業中の歩容分析と特徴量の解明、身体の変調を早期に検出するアルゴリズムの開発と検証、作業現場調査に基づく熱中症客観指標の提示手法の開発を行うことである。 COVID-19の影響によるヒト日常行動の変化が継続していることから、日常の歩容・歩行率調査については小規模の予備的検討に留めて、歩調、加速度・角速度振幅等の歩行特徴量を得た。2022年度は、模擬的に暑熱環境とした室内での脱水時歩行試験を実施し、心拍数等の生理指標および歩調、歩幅、加速度・角速度振幅等の歩行時特徴量について計測、波形の類似度分析等を行って、熱中症様の歩容を推定するモデルを作成した。また、人工気象室内での模擬作業試験を実施し、歩行を伴う暑熱環境下業務時の心拍数や体表温等の生理指標の変化、および市販の熱中症対策機器を利用した際の作業負担の軽減効果、行動変容等について調査を行った。産業現場ではヒアリング調査を実施し、熱中症事例や作業の見守り機器・システムの利活用に関する建設現場側からのニーズ等について調査を行った。加えて、歩容の他に候補となる作業時の見守り指標について、産業現場において小規模のトライアル試験を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の流行、およびそれに伴う政府の要請等により生じたヒトの日常行動や産業現場の業務状況の変化は、徐々に以前の状態に戻りつつあるものの、2022年度においても継続していることから、日常の歩容を計測することを前提とした本研究は、行動の変化の影響を大きく受けて進捗が遅れている。外出自粛と、その反動的な開放感が渾然とした社会情勢下で調査を進めることは、条件の統制を行う上では好ましくないと予想されるため、研究期間を1年延長し、日常の歩容・歩行率調査は翌年度へ繰り延べした。模擬暑熱環境下および人工気象室における実験的試験、産業現場におけるヒアリング調査等は、少人数での試験実施や感染防止のための業務上のルール等に抵触しない範囲での試験・調査に絞って実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
社会情勢が落ち着き、諸規制やヒトの日常行動は徐々にコロナ禍以前に戻りつつあることを考慮して、日常の歩容計測については年度の早い段階から実施を検討する。作業現場での実態調査は、建設現場の協力を得ながら夏季および秋季に実施する。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)