シスプラチンの効果を高め副作用を軽減する新規がん治療戦略の開発
Project/Area Number |
20K05757
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 37030:Chemical biology-related
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
藤垣 英嗣 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (00612631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 康子 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (00331869)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | シスプラチン / 腎障害 |
Outline of Research at the Start |
多くの固形がんの標準治療として多用されるシスプラチンは腎障害を引き起こすことから、投薬時には大量の輸液や大量の尿の排泄が必要であり、ほとんどのケースで入院治療を必要とする。また、その強い腎毒性のために用量が制限され、腎障害が起きた場合は投与を中止あるいは減量しなければならない。シスプラチンを用いたがん治療を行う場合の患者QOLの向上には、その抗がん作用を落とすことなく、腎障害を予防することが重要である。本研究は、シスプラチン誘発性腎障害から保護しながら抗がん作用を増強する化合物の検討を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに明らかにした化合物Xによるシスプラチン誘発性腎障害軽減作用について、腎臓でのアポトーシスに対する影響を評価した。シスプラチンと化合物Xを投与したマウスの腎組織を用いてアポトーシスに関与するタンパク質であるBcl-2関連Xタンパク質(BAX)とCleaved Caspase-3の発現量をウエスタンブロットにより評価した。シスプラチン投与によりBAXとCleaved Caspase-3タンパク質は増加したが、化合物Xの投与によりBAXとCleaved Caspase-3タンパク質量は減少した。これらの結果から、化合物Xはシスプラチンによる腎尿細管細胞のアポトーシスを軽減することが明らかになった。さらに、今年度は、化合物X以外の化合物(化合物Y)についても同様な効果が得られるかを検証したところ、化合物Yもシスプラチン誘発性腎障害軽減作用を持つことを明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定であった化合物Xのシスプラチン誘発性腎障害軽減作用に加え、他の化合物についても腎障害軽減作用を持つことを明らかにすることができた。研究計画は順調に進行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
特許出願の関係から学会発表や論文発表を控えていた。今後は学会や論文発表を行い、研究成果を広く公表し、企業との共同研究などへと繋げる。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)