Project/Area Number |
20K05902
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 38050:Food sciences-related
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Research Institution | Osaka Institute of Public Health |
Principal Investigator |
阿部 仁一郎 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 課長 (10321936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 孝 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 研究員 (70818145)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 寄生虫 / アニサキス / 食中毒 / 食品衛生 / 鮭 |
Outline of Research at the Start |
アニサキス食中毒の主な原因魚である鯖や鰹等では、20%前後の個体の筋肉にアニサキスの寄生を認めるが、その寄生数は内臓寄生のものを含めた全虫体数の5%前後と極めて少ない。一方、アニサキスが高率に寄生する天然鮭ではその様相が全く異なり、ほぼ100%の個体に筋肉寄生が認められ、その寄生数も全虫体数の80%以上を占める。これら魚種由来のアニサキスは同一種であることから、魚種間に見られる筋肉寄生の極端な差は魚側にその要因があると考えられるが未だ不明である。魚種間での筋肉寄生の程度差を実験的に比較検証し、本食中毒の発生に大きく関わる筋肉寄生の本態を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
アニサキス種鑑別を目的とした、マルチプレックスリアルタイムPCR試験系(1本の反応チューブでヒト寄生主要3種の鑑別)の開発とその有効性を検討した。 アニサキスミトコンドリアDNAのチトクロームオキシダーゼサブユニット1遺伝子(cox1)の塩基配列情報を基に、ヒト寄生主要3種各々への特異反応が予想されるプライマーとプローブを設計した。主要3種のDNAならびにその遺伝子組換え体プラスミドを陽性対照として試験したところ、Anisakis simplex sensu stricto、A. pegreffiiは各々に特異な試薬のみで増幅反応が認められ、A. berlandiはその種に特異な試薬とA. simplex sensu strictoの試薬で増幅反応を認めた。各試薬に対する増幅反応のパターンから、これら3種の鑑別が可能であった。以上から、臨床例または鮮魚介類より検出されたアニサキスのうち、ヒト寄生主要3種の鑑別に、今回開発したマルチプレックスリアルタイムPCR法は有用と考えられた。
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