ビタミンDの消化管炎症に対する関りと新規炎症性腸疾患治療戦略
Project/Area Number |
20K05940
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 38050:Food sciences-related
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Research Institution | Okayama Gakuin University (2023) Iryo Sosei University (2021-2022) Toyama Prefectural University (2020) |
Principal Investigator |
岡田 只士 岡山学院大学, 人間生活学部, 講師 (30623855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊 利之 富山県立大学, 工学部, 研究員 (70293909)
橘高 敦史 帝京大学, 薬学部, 教授 (00214833)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | ビタミンD / 炎症性腸疾患 |
Outline of Research at the Start |
近年、血中ビタミンD(VD)濃度が炎症性腸疾患(IBD)症状の悪性化リスクと強く関連することが報告されている。本研究ではVDとIBDとの関係性を、動物モデルを使用して広く解析し、VDをIBDの治療や予防に活用することを目的とする。具体的には、①腸炎モデルにVDを投与し、VDの IBDに対する治療効果や医薬品応用への可能性を検討する、②VD欠乏モデルの消化管病態を解析し、IBD病態とVDとの関りを理解する、という二つの視点から研究を遂行する。 上記の研究を通して、食事やサプリメントによるVD摂取をIBDの治療や予防に繋げ ることを最終目標に本研究を推進する。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、疫学研究の発展により、血中ビタミンD濃度と炎症性腸疾患の悪性度が逆相関することが報告されている。このことは血中ビタミンD濃度を改善することが炎症性腸疾患の予防や治療に効果的であることを示唆している。しかしながら、炎症性腸疾患に対するビタミンD投与研究では、効果があったとする報告がある一方、効果は限定的あるいはほとんど効果がないという報告も多数あり、炎症性腸疾患に対するビタミンD摂取の有効性ははっきりと結論付けられていない。 食事より摂取されたビタミンDは小腸で吸収されるため、炎症性腸疾患患部まで到達しない。このことが、炎症性腸疾患に対するビタミンD摂取の有効性がはっきりしない原因の1つではないかと仮説を立て、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)飲水投与による誘導性大腸炎モデルに対し、ビタミンDを注腸投与し炎症状態を大腸(盲腸から結腸)の長さで評価する実験系を考案した。 初めに、実験系の構築を行った。様々な条件を検討したところ、8週齢マウス、2% DSS飲水投与、生理的濃度ビタミンDをDSS飲水投与後、24時間、72時間で投与、DSS飲水投与後100時間で解析という系を構築した。 続いて、ビタミンD投与に対する評価を行った。PBS注腸投与群では、大腸の長さはDSS飲水投与により有意に短くなったが、ビタミンD注腸投与群では、大腸長の短縮が抑制されていた。大腸の長さは、炎症により短くなることが知られているため、ビタミンD注腸投与群では、DSS飲水投与による大腸炎症が抑制されていると考えられた。同様の実験を経口投与で行った。PBS経口投与群、ビタミンD経口投与群のいずれにおいても大腸長は有意に短縮しており、大腸の炎症は抑制されていないと判断した。 以上の結果より、大腸炎症の抑制は、ビタミンDが直接的に作用することが肝要であり、ビタミンDは炎症性腸疾患の治療薬となり得ると結論した。
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Report
(4 results)
Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Expression of Rat Cyp27b1 in HepG2 Cells Using Adenovirus Vector and Its Application to Evaluation of Self-Made and Commercially Available Anti-Cyp27b1 Antibodies2023
Author(s)
Nagao C, Kise S, Iijima A, Okada T, Nakanishi T, Sato S, Nishikawa M, Ikushiro S, Yasuda K, Sakaki T.
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Journal Title
Journal of Nutritional Science and Vitaminology
Volume: 69
Issue: 2
Pages: 90-97
DOI
ISSN
0301-4800, 1881-7742
Year and Date
2023-04-30
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Peer Reviewed / Open Access
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