Project/Area Number |
20K06194
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 40030:Aquatic bioproduction science-related
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
小野 文子 岡山理科大学, 獣医学部, 准教授 (30416276)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | Escherichia albertii / インチミン / 野鳥 / 水産資源 / 付着因子インチミン遺伝子 / 食中毒 / 水産業 / E. albertii / カモメ / カワウ / 漁港 / 内水面漁業 / E.albertii / EPEC |
Outline of Research at the Start |
Escherichia albertii(E. albertii)は鳥類が保有する大腸菌に近縁な新興下痢症原因の菌種で集団食中毒感染事例が報告されている。魚介類と野鳥との接点に視点をおき、漁港、養魚場に飛来する野鳥から採取した糞便よりE.albertiiの分離同定し系統解析を行う。さらに、インチミン遺伝子を持つ菌株の病原性について哺乳類(マウス)および鳥類(鶏ヒナ)への感染実験により評価し、動物とヒトの共存共生と水圏生産における食の安全についてのリスク危機マネジメントを提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
人の食中毒の原因菌である、Escherichia. albertii は、2003年に新種として正式に発表された菌種で患者数が100名を超える事例も複数報告されいてる。病原性の原因として、腸管病原性大腸菌および腸管出血性大腸菌の病原因子の一つである腸管上皮細胞への付着因子インチミン遺伝子(eae)を保有しており、一部の菌株は、Vero毒素遺伝子を保有する場合がある。 近年、E.albertiiによる食中毒発生数は増加しており、E.albertiiの病原因子の解明と制御法の確立は喫緊の課題となっている。感染経路として、環境から農作物、家畜への汚染の可能性とともに、野鳥は代表的な保菌動物と考えられているが、野鳥を介して、水産資源への汚染リスクに関する報告はない。 本研究では、水産資源を介する食中毒のリスク危機管理に おいて、新たな感染経路としての漁港に飛来する渡り鳥である カモメ類および、沿岸漁業や内水面漁業被害が深刻な問題となっている、カワウ、トビ、シギ等の留鳥について検索を進めている。これまでの検索により、漁港に飛来するカモメから採取したeae陽性菌株よりE.albertiiを分離同定した。また、養殖用稚魚培養場に飛来するトビよりE.albertiiを分離する目的でキシロースおよびラムノース非分解菌を選択し、分離同定した。継続してサンプリングおよび、輸入鳥類からの分離も試みたが、あらたな分離は行えなかった。これら分離株を用いた鳥類および、哺乳類への感染実験による病原性について検証を行う目的でABSL2動物感染実験施設における動物実験開始の準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
内水面漁業、沿岸漁場を中心として野鳥からの検体採取を試みたが、前年度にひきつづき、鳥インフルエンザ流行のため、野鳥からの検体採取が十分でなかった。哺乳類及び鳥類への感染実験を実施する予定であったが、P2施設使用に伴う準備を進めている段階であり、昨年度中に実験を開始することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は本研究で分離同定したE.alberetiiの菌株および、人の食中毒原因菌として同定されている菌株を分与いただき、感染実験を行い、哺乳類と鳥類の病原性の違いについて解析を行う予定である。また、研究期間中野鳥からの分離菌株を増やし、系統解析を進める。
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