インフルエンザ交差反応性抗体の選択と防御メカニズムの解明
Project/Area Number |
20K07545
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49070:Immunology-related
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
高橋 宜聖 国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, センター長 (60311403)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | インフルエンザ / 交差反応性抗体 / 胚中心 |
Outline of Research at the Start |
我々の研究グループは、Dark antigenの最初の例となるインフルエンザヘマグルチニン(HA)の修飾抗原を特定し報告している。このHA抗原の中では、抗原変異が起こりづらい不変部位が新生エピトープとして提示され、その結果、抗原変異ウイルスに交差反応性を獲得したB細胞が選択される現象を見出している。本研究では、1)インフルエンザHAで見出されたDark antigenがどのようなメカニズムで生成されるのか、2)Dark antigenで選択された抗体が交差防御をどのような条件下・メカニズムで行うのか明らかにすることで、Dark antigenを起点とした胚中心反応が抗原変異ウイルスの防御免疫にどれほどのインパクトを与えるのか明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
胚中心は、抗原への結合性をもとに高親和性のB細胞抗原受容体を発現するB細胞クローンを選択し、記憶B細胞として体内に保存する。近年、胚中心にて病原体抗原が修飾を受け、生成された新生エピトープを利用することで、B細胞の抗原特異性を多様化させるモデルが提唱された(Dark antigenモデル)。我々の研究グループは、Dark antigenの例となるインフルエンザヘマグルチニン(HA)エピトープを特定し論文として報告している。このHA抗原の中では、抗原変異が起こりづらい不変部位がエピトープとしてB細胞に提示され、その結果、変異ウイルスに交差反応性を獲得したB細胞が選択される現象を見出している。本年度の研究では、このエピトープを認識する抗体とエピトープの詳細な構造を明らかにするとともに、抗体に様々な人為的な修飾を加えたものを用意し、IgGサブクラスに依存する防御のなかで、FcγRを介した経路や補体を介した経路など、どの経路により防御が担われているのか、検証実験をほぼ完了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究が進捗した結果、データをまとめて論文投稿を完了したため。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた抗体とエピトープの結合構造や防御メカニズムの免疫情報を活用し、新しい抗体医薬やワクチンの開発等への展開を検討する。
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Report
(3 results)
Research Products
(19 results)