Project/Area Number |
20K07606
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | National Hospital Organization Shikoku Cancer Center |
Principal Investigator |
牧 佑歩 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, 医師 (20549878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 寛斉 岡山大学, 大学病院, 講師 (40467733)
豊岡 伸一 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30397880)
冨田 秀太 岡山大学, 大学病院, 准教授 (10372111)
諏澤 憲 岡山大学, 大学病院, 助教 (90839713)
山下 素弘 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, 院長 (40284103)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 家族性肺癌 / 次世代シーケンサー / Whole Exome Sequencing / Whole Genome Sequencing / 肺癌 / 家族性癌 / 家族性腫瘍 / 次世代シーケンス / 胚細胞変異 / 腺癌 |
Outline of Research at the Start |
肺癌による死亡者数は年間7万人以上に及ぶ。その治療は分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の台頭により、飛躍的に進んでいるが、これらの薬剤は高額である上に、多くの症例で薬剤耐性が見られ、無効となる。 肺癌は喫煙を代表とする環境因子が指摘されるが、肺癌の近親者が多い家系や非喫煙者の多発肺癌など遺伝的要素を疑う例はしばしば見られる。これらの症例から協力を得て、肺癌発症の原因となる遺伝子を検索する。この遺伝子を対象とした治療薬の開発に繋がるほか、肺癌は早期発見により手術などの局所治療により高い確率で治癒するため、対象遺伝子を持った健常者へのCT検診で、早期発見・早期治療(二次予防)を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまで、2世代以上に渡り、3人以上の血縁者が肺癌り罹患した、家族性肺癌の可能性がある7家系について、研究対象とした。しかし、肺癌患者においては研究同意の取得及び、採血への協力は良好であったが、胚細胞遺伝子の比較対象となる、肺癌を発症していない血縁患者についてはCOVID-19の流行もあり、来院と同意の取得が十分に得られず、3家系に対象が絞られた。 それぞれの家系について、肺癌症例の手術検体からReal-time PCR法によるDriver mutationの検索を行ったところ、1家系で複数のEGFR mutationが確認された(EGFR L8558R、19delが混在)、この家系については、EGFRが不安定となるようながん抑制遺伝子の異常が示唆されたが、この遺伝子を推測するには、同家系からの多数の検体が必要となるが、実際には健常者からは2名からしか同意が得られず、費用と検体収集の面から現実的ではないと判断した。 残る2家系のうち1家系は3世代で続く肺癌であり、肺癌発病年齢も40~50代と若かった。またもう1家系は多発肺癌の一卵性の双子姉妹を含む家系であった。それぞれ肺癌患者の3例と非肺癌血縁者の3名から協力が得られたため、2024年末にそれぞれ次世代シーケンサーによるWhole Exome SequencingとWhole Genome Sequencingを提出した。 Sequencingに時間を要したが、現在はSequencingの結果を確認し、研究協力者のバイオインフォマティシャンと解析中である。
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