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難治性DLBCLのゲノム解析による治療反応性の予測

Research Project

Project/Area Number 20K07818
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 52010:General internal medicine-related
Research InstitutionTokyo Metropolitan Hospital Organization Tokyo Metropolitan Komagome Hospital

Principal Investigator

下山 達  地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立駒込病院(臨床研究室), 腫瘍内科, 部長 (70450591)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大保木 啓介  公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医学研究センター, 副参事研究員 (80415108)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Keywords悪性リンパ腫 / 次世代シークエンシング
Outline of Research at the Start

びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)は悪性リンパ腫で高頻度に生じる病型で、標準治療により半数以上の患者で根治を望める一方で、化学療法における治療抵抗性の難治性症例が存在し、その予後は不良である。近年、サルベージとしてCAR-T療法が保険適応となったが、完全奏効例では長期予後が期待されるものの、その対象は限定的である。本研究では難治性DLBCLの治療法への感受性を明らかにするため、患者試料からNGS(次世代シークエンサー)によるカスタム作製リンパ腫パネルを用いた遺伝子プロファイル取得を行う。これらの知見は、悪性リンパ腫における、遺伝子変異に基づく個別化医療の実施の基盤となる。

Outline of Annual Research Achievements

びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)は悪性リンパ腫の中で最も頻度の高い病型で、悪性リンパ腫全体の約40%を占める。近年の大規模なゲノム解析によってDLBCLについての不均一な生物学的背景が明らかになりつつあることから、患者ひとりひとりの遺伝子変化の特徴に基づいた治療選択の時代が目前に迫っていると考えられる。実際に、BTK阻害剤であるibrutinibは、層別化前のDLBCL患者では効果が見出しにくく最初の臨床試験では治療効果が得られていないものの、遺伝子変化に基づくDLBCL層別化を行うと、MCDサブタイプおよびN1サブタイプにおいて、その治療効果が顕著であることが最近報告された。MCD、N1サブタイプの遺伝子変化の特徴は、それぞれ、MYD88 L265PおよびCD79B変異(MCD)、NOTCH1変異(N1)である。これはCD79B変異とMYD88 L265P変異の両方を有する症例では80%と高い奏効を示すことを示した研究を支持するもので、将来のIbrutinibの使用は、遺伝子変化に基づいて層別化されたMCD、N1サブタイプ症例への選択的適応となる方向性が予想される。今後、NGSを利用したがん遺伝子パネル検査によって、患者ごとの遺伝子異常を得ることで、個別化医療だけでなく臨床開発を後押しできる可能性も期待されている。
昨年度に引き続き、本研究では、難治性悪性リンパ腫における遺伝子変異に基づく個別化医療実施の遺伝子診断の基盤とするべく、NGS(次世代シークエンサー)によるカスタム作製リンパ腫パネルを用いた難治性DLBCL特異的な遺伝子変化プロファイルに基づくDLBCL層別化を進めた。本年度は、本院患者データおよび米国NCIのDLBCL制限公開データに対し、提唱されているゲノム分類アルゴリズムを適用して分類後、各群についての予後因子の確認と探索を進めた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

カスタムデザインの悪性リンパ腫遺伝子パネルを用いて得られたin-houseの114症例についての累積の変異アリル(1713個)について、担当医へ返却するレポート様式を作成した。論文報告へ向けてのさらなる解析はやや遅れているものの、本年度進捗し、おおよそ計画どおりに進んでいると思われる。

Strategy for Future Research Activity

今後は、得られた変異アリルについての意義付けを継続し、担当医返却用の遺伝子レポート作成体制を構築していく。また、再発の有無によって、変異の偏りがないかどうかなど、変異アリルと臨床データや予後との関連についての探索結果について論文報告を行っていく予定である。

Report

(4 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report

URL: 

Published: 2020-04-28   Modified: 2024-12-25  

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