せん妄に対する高照度光療法の有効性-脳波による検証-
Project/Area Number |
20K07915
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
武藤 仁志 東京医科歯科大学, 医学部, 非常勤講師 (50782710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 崇 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (70345289)
宮島 美穂 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (70616177)
富岡 寛文 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (10436610)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | せん妄 / 高照度光照射 / 脳波 |
Outline of Research at the Start |
せん妄の予防のためには多面的アプローチが広く行われているが、予防法は十分確立されていない。薬物療法による予防も試みられているが、安全性において限界がある。 高照度光療法は安全性に優れ簡便であり、せん妄予防への応用も期待されているが、その有効性は明らかとなっていない。 本研究では、より客観的なせん妄評価方法を用いて、高照度光療法のせん妄予防効果を明らかにし、ひいてはより安全なせん妄予防に寄与することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、安全性に優れ簡便である高照度光療法のせん妄予防効果を、より客観的なせん妄評価方法である脳波を用いて明らかにする。具体的には、本学の歯科口腔外科領域の高侵襲手術患者を対象に、周術期に高照度光療法を施行し、症状評価に加えて脳波解析(BSEEG)等を行い、せん妄発症率をみる。 本学では従来より、歯科口腔外科の周術期に、精神科が協働し、術後せん妄の予防と早期介入を円滑に行うための会議を定期的に行っている。この経験と連携を生かし、研究担当者が本研究についての情報交換も合わせて行っている。 研究開始当初からのCOVID-19の影響は徐々に減じているが実臨床や会議の縮小、診療に携わる医療者の介入を最小限とせざるを得ない、などの問題はまだ残っている。また前年度に医学部附属病院と歯学部付属病院2病院の合併再編成があり、研究体制の安定化に時間を要しているが、徐々に順調に研究実施が進められる状態となりつつある。 記載時点でデータ収集は累計で約90件に至り、BSEEGの解析により、せん妄がない患者でも術後は脳波の徐波化を認めることが分かった。光療法については現在の条件(1万ルクス30分)では明確な効果が出ないため、1時間に強度を高めて実施しデータ収集している。 また平行して心拍変動を記録し解析しており、術前の心拍変動から術後のせん妄発症を予測するアルゴリズムを構築している。今後、光療法の効果との関連も併せて検証する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前期のとおり、COVID-19と2病院の合併再編成により、研究体制が不安定な状況が続いていた。結果として総合すると研究計画の遅れが生じているが、徐々に研究体制が安定化しつつあり、光療法および客観的指標の計測を継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き対象ケースのエントリーを進め、同時に行っている研究内容とあわせて解析を続けていく。
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Report
(4 results)
Research Products
(13 results)