Project/Area Number |
20K07944
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
植野 司 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (70868273)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 月経前不快気分障害 / 脳MRIデータ / 機能的MRIデータ / PMS / 月経前症候群 / 女性医学 / 脳画像 / 抑うつ / PMDD |
Outline of Research at the Start |
月経という性ホルモンの周期的変動において、身体、精神に様々な影響が表れることがある。これは月経前症候群/月経前不快気分障害の傾向として、一般女性でも情動や認知の変動が自覚されることが知られており、疾患レベルから連続的に出現することが予測される。 月経関連の認知、情動の変化とそれによるQOLや日常生活行動への影響を、月経周期の黄体期、卵胞期にわたって縦断的に心理指標、認知機能、MRI・fMRIによる脳構造、脳活動を評価してその関係を明らかにし、女性の精神的・身体的健康度を増進するためのアプリケーション開発などの方策や日常生活の質や活動性の改善に向けた介入法の確立に向けた知見を得る。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、一般群で低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬などのホルモン療法薬をまだ開始していない症例を対象に、月経の前後でのむくみや眠気、食欲の亢進・低下などの身体症状の程度や気持ちの落ち込み、集中力の低下やイライラなどの精神症状に関する質問紙を用いて、月経の前後にこれらの症状がどの程度変化するのかを評価することを目的としている。月経前の黄体期から卵胞期にかけて、女性の一部には仕事のパフォーマンスに支障をきたしていることが知られているが、実際に脳機能としてどのような変化が生じているのかについては、まだ報告は多くない。本研究ではそのかかわりを明らかにし、月経によって実際の脳機能も変化する可能性があることを明らかにすることを目的としている。 月経の症状に関するアンケートや心理検査指標も含めて縦断解析が可能になった症例は54例となった。 解析補法については、現時点では月経の傾向に関して横断での月経前、月経後の注意機能に関する腹側/背側注意ネットワークを比較しているが、単純な差として結果を得ることは難しく、現在、縦断解析によって個人の月経時の症状の程度を評価するMDQおよびPSSTを用いて、スケールによって示される眠気や集中力の低下、抑うつといった項目に関する指標と、ネットワークの関連を示したいと考えている。2023年は解析を試みなが結果が定まらず、手法およびデータの見直しを試みているため、研究の進捗としては遅れが生じている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
最終的に、月経に関するアンケートや心理検査指標も含めて縦断解析が可能になった症例は54例となった。 解析補法については、現時点では月経の傾向に関して横断での月経前、月経後の注意機能に関する腹側/背側注意ネットワークを比較しているが、単純な差として結果を得ることは難しく、現在、縦断解析によって個人の月経時の症状の程度を評価するMDQおよびPSSTを用いて、スケールによって示される眠気や集中力の低下、抑うつといった項目に関する指標と、ネットワークの関連を示したいと考えている。今回は一般群を対象としており、症状の程度は治療を要しない程度の月経前症候群/月経前深い気分障害の研究協力者に限定しているため、指標やネットワークを組み合わせて検討する必要があり停滞している。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度には安静時の機能的MRI画像データ解析において、ネットワーク解析にてデフォルトモードネットワーク、背側および腹側注 意ネットワーク、salienceネットワークといった月経前不快気分障害の精神症状に関連する機能的な変化と、それをスクリーニングするのに 有効となることが期待される高い関連を示すアンケートでのQOLおよび月経前症候群におけるアンケートの回答項目を探っており、結果を絞り込み報告の準備を進める。
|