Project/Area Number |
20K07970
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
樋口 尚子 山口大学, 教育・学生支援機構, 助教(特命) (00711269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 伸 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60360905)
松原 敏郎 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (60526896)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 周産期メンタルヘルス / パートナー / 産後うつ |
Outline of Research at the Start |
周産期には女性のみならずパートナーもうつ病を罹患しやすいといわれているが、妊産婦に問題がない場合、パートナーへの支援は難しいのが現状である。そこで①周産期における妊産婦およびパートナーの精神状態と生活状況やパーソナリティ等との関連、②パートナーの精神状態について妊産婦による客観的評価を行い、自覚的評価と客観的評価の一致率を明らかにすることを目的とした。パートナーの周産期の精神状態に影響を及ぼしうる因子を同定し、かつ妊産婦に対するアンケートでパートナーの精神状態について把握可能であることが明らかなれば、精神的不調を抱えたパートナーへの早い段階での支援が可能になることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は①周産期における妊産婦および男性パートナーの精神状態と生活状況等との関連、②パートナーの精神状態について妊産婦による他者評価を行い、自覚的評価と他者評価の一致率を明らかにし、他者評価の妥当性を検討することである。調査時期は出産前(初期、中期、後期のいずれか)と父親の産後うつ病の発生率が高いと言われている時期(産後3~6か月)とした。評価尺度は主観的評価、客観的評価の一致率を調べるためにEPDSとHADSを、妊産婦、パートナーの精神状態を調べるためにBDIとSTAIを用いた。精神的不調に影響する心理的因子を探るためのアンケートは独自で作成したものを使用している。また本研究の対象者は妊産婦とそのパートナーであるが、COVID-19の流行により妊娠・出産数が減少する状況となった。そのため多施設共同研究を行うこととし、山口県立総合医療センター、関門医療センターの産婦人科に協力を依頼、同意が得られた。各施設での研究倫理審査委員会にて承認が得られ、研究対象者への説明文書の配布を開始した。現在、240組より研究参加の同意が得られており、研究対象者にアンケート調査票を決められた時期に郵送、得られた結果を随時データ化している。妊娠期の191組の回答が得られた時点で途中解析を行ったところ、妊婦については抑うつ状態にある者が約31%、高度の不安状態にある者が約13%、パートナーにおいては抑うつ状態が約17%、高度不安状態が約5%程度認められた。自覚的評価と他者評価では弱い相関を認める程度で、他者評価は自覚的評価よりも低い点数をつける傾向があることが分かった。さらに、主観的評価と他者評価の各項目の点数一致率は、他者評価を行う妊婦の精神状態が影響している可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点で240組より研究参加の同意が得られており、第1回(妊娠期)は210組、第2回(産後)は140組の回答が得られている。今後も予定の時期に順次調査票を郵送していくため、回答数は現在よりも増加が予想され、解析に十分なデータが得られると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた回答結果を元に、まずは①妊産婦とそのパートナーの周産期における精神状態と不安因子の調査を行う。(①-1)妊産婦とそのパートナーを対象に、出産前(初期、中期、後期のいずれか)と産後3~6か月の計2回の精神状態を確認する。妊産婦とパートナーに対しBDI(ベック抑うつ質問票)、STAI(状態・特性不安検査)、赤ちゃんへの気持ち質問票(産後のみ)を用いて精神状態を評価する。(①-2)妊産婦とパートナーの精神状態における関連性の検討と心理的因子に影響する因子を探索する。周産期におけるパートナーの不安、うつ状態は、妊産婦のうつ状態に影響されて生じるものなのか、他にどのような因子が影響しているのかを検討する。環境、経済的状況等、様々な問題に対する関心の程度、外出頻度や他者との交流頻度、勤務状況を含めた生活状況等を調査し、妊娠期と産後におけるパートナーの不安、うつ状態に影響を及ぼす可能性が高い因子を同定する。 さらに、②妊産婦のパートナーに対する精神状態理解の一致度を検討する目的で、パートナーの精神状態の自己評価と妊産婦のパートナーに対する他者評価のためにHADS(Hospital Anxiety andDepression Scale)、EPDS(エジンバラ産後うつ病調査票)を施行する。自己評価と他者評価がどの程度一致しているか、その一致度を下げる因子としてはどのようなものがあるのか等を解析、妊産婦の行うアンケートにパートナーの精神状態に対する評価項目を加えることの有効性について検討し、その成果の発表を行う。
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