小児・AYA世代の骨軟部肉腫に対する吸収性スペーサー併用陽子線治療の確立
Project/Area Number |
20K08107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
出水 祐介 神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (50452496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福本 巧 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70379402)
佐々木 良平 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
山下 智弘 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (20567086)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 小児・AYA世代 / 骨軟部肉腫 / 陽子線治療 / 吸収性スペーサー / 稀少がん |
Outline of Research at the Start |
小児・AYA世代のがんには骨軟部肉腫が比較的多いが、集学的治療が必要な疾患であり、放射線治療は局所療法として重要な役割を担っている。線量集中性の優れた陽子線治療は、成長障害・妊孕性低下・二次がんなどの晩期放射線障害のリスクを軽減でき、保険収載もされている。陽子線治療の対象となることが多い腹部・骨盤部の骨軟部肉腫は、消化管が近接することも多く、吸収性スペーサーが非常に有用であるが、申請者グループはその開発にコアメンバーとして関わってきた。よって、この稀少がんに対する吸収性スペーサー併用陽子線治療のノウハウを確立することは、世界的使命と考えている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究におけるキーデバイスである吸収性スペーサーは、2019年12月にスペーサー留置術と共に保険適用となり、臨床現場で本格的に使われるようになった。 2023年4月末までに全国で累計263例に留置され、うち本研究の対象となる小児・AYA世代骨軟部肉腫症例は33例(13%)とそれなりの割合を占めている。神戸陽子線センターにおいても21例に留置され、全国トップレベルの症例数であるが、うち8例(38%)が小児・AYA世代骨軟部肉腫症例であり、全国での割合と比べると約3倍とかなり多い。 ①吸収性スペーサーの吸収過程のモデル化については、実際に多数の実臨床例を経験するとかなりバリエーションがあることが分かり、治験データ(5例)のみではよいモデルの作成は困難であると判断し、実臨床例も追加して作業をしている。PGA縫合糸が加水分解される際に発生するガス(二酸化炭素)のパターンについて解析し、学会発表を行ったほか、研究代表者(出水)および研究分担者(福本・佐々木)が中心となって2020年に立ち上げたスペーサー治療研究会にてメインテーマとして取り上げ、検討した。 ②過去の患者データを用いた陽子線治療計画シミュレーションに関しては、照射期間が長いユーイング肉腫において、スペーサーが吸収される前にboost照射(本来は照射期間の最後に行われる)を行うboost照射先行法を考案し、学会発表を行った。 ③他施設における吸収性スペーサー臨床症例データ収集については、新型コロナウイルス感染症の流行により他施設の訪問はできていない。 ④実際の対象患者への適用に関しては、これまでに本研究で得られた知見を基に実際の対象患者に対して吸収性スペーサー併用陽子線治療を行っている。また、この過程で得られた知見も①および②にフィードバックし、次の対象患者に生かしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者・研究分担者全員が医療従事者であり、新型コロナウイルス感染症流行の影響を少なからず受けている。 また、吸収性スペーサーの吸収過程のモデル化については、実際に多数の実臨床例を経験するとかなりバリエーションがあることが分かり、研究計画書に記載した治験のデータ(5例)のみではよいモデルの作成は困難であると判断し、実臨床例も追加して作業をしている。 新型コロナウイルス感染症流行による行動制限のため、他施設との交流が滞っており、他施設における吸収性スペーサー臨床症例データの収集があまり進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
可能な限り、研究計画書に沿って進めてきたが、よりよい研究結果を得るために研究期間の延長を申請した。 吸収性スペーサーの吸収過程のモデル化については、実際に多数の実臨床例を経験するとかなりバリエーションがあることが分かり、研究計画書に記載した治験のデータ(5例)のみではよいモデルの作成は困難であると判断し、実臨床例も追加して作業をしている。 新型コロナウイルス感染症流行による行動制限がほぼ撤廃されたので、滞っていた他施設との交流を行い、他施設における吸収性スペーサー臨床症例データの収集を進めていきたい。 これまでに本研究で得られた知見を基にした実際の対象患者に対する吸収性スペーサー併用陽子線治療を開始したので、このまま進めていきたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)