Project/Area Number |
20K08153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菊池 敦生 東北大学, 医学系研究科, 教授 (30447156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 直人 東北大学, 医学系研究科, 教授 (60291267)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | Bリンパ球 / ゲノム編集マウス / 希少疾患 / 造血 |
Outline of Research at the Start |
Bリンパ球欠損症の患者から見出した新規候補遺伝子について、遺伝学的・機能的に証明することを試みる。遺伝学的証明として同一遺伝子によるBリンパ球欠損少患者のさらなる同定を試みる。機能的解析の中心としてはゲノム編集マウスによる解析を通じてこの遺伝子がBリンパ球や造血系に重要な働きをしていることを示す。これらの解析により、Bリンパ球欠損の新規原因遺伝子として証明するのが本研究の目的である。
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Outline of Annual Research Achievements |
Bリンパ球欠損症の患者から見出した新規候補遺伝子について、遺伝学的・機能的に証明することが本研究の目的である。以下の1.のように昨年度までの解析ではこの候補遺伝子変異がBリンパ球欠損を起こすことを支持するデータは未だ得られていない。しかしながらこの遺伝子がコードする機能不明の蛋白は胎盤の正常機能(2)や造血系(3)に関わっている可能性が示唆された。今年度はこれらの結果をまとめて、論文化に向けた作業を開始したが、いくつかのデータ(特に2、3)の解釈の検討に時間を要している。 1.患者と同等の変異を有するゲノム編集マウスについて、ヘテロマウスのBリンパ球を含む造血系細胞の解析を行った。成獣マウスの末梢血や骨髄血、腹水中のリンパ球のサブセット解析を行った。本解析では野生型マウスとの有意な差を認めなかった。 2.ホモマウスは胎生致死となる。胎児・胎盤解析では胎盤の変化が最も早期に観察され、胎盤の障害が胎生致死の原因である可能性を考えた。当初の予想と異なり、機能不明であった本遺伝子の機能の一つとして胎盤の正常発生に必要な分子であることが示唆された。野生型胎盤幹細胞に対する当該遺伝子のノックダウン前後の発現解析では情報解析での結論を得ていない。 3.ホモマウス胎児の肝臓は白色調で、造血系の異常が示唆された。肝細胞における造血系細胞の詳細な解析として、FACSによる細胞集団の野生型との比較、RNA-Seq等による発現解析を引き続き行った。情報解析による解釈では造血系細胞がある分化段階で障害されている可能性が示唆されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.患者と同等の変異を有するゲノム編集マウスについて、ヘテロマウスのBリンパ球を含む造血系細胞の解析を行った。成獣マウスの末梢血や骨髄血、腹水中のリンパ球のサブセット解析を行った。本解析では野生型マウスとの有意な差を認めなかった。 2.ホモマウスは胎生致死となる。胎児・胎盤解析では胎盤の変化が最も早期に観察され、胎盤の障害が胎生致死の原因である可能性を考えた。当初の予想と異なり、機能不明であった本遺伝子の機能の一つとして胎盤の正常発生に必要な分子であることが示唆された。野生型胎盤幹細胞に対する当該遺伝子のノックダウン前後の発現解析では情報解析での結論を得ていない。 3.ホモマウス胎児の肝臓は白色調で、造血系の異常が示唆された。肝細胞における造血系細胞の詳細な解析として、FACSによる細胞集団の野生型との比較、RNA-Seq等による発現解析を引き続き行った。情報解析による解釈では造血系細胞がある分化段階で障害されている可能性が示唆されている。 以上をまとめ、論文化を始めとする発信の準備を開始したが、一部データの解釈(2、3)に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの解析データを総合して論文化を含む外部発信に向けての作業をすすめる。解釈に必要な一定の実験データは得られているため、研究全体としては新規データの取得よりもその情報解析に力点を移して論文投稿・出版や学会発表の形で発信していくよう取り組む。
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