Project/Area Number |
20K08223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | TOKYO METROPOLITAN NEUROLOGICAL HOSPITAL |
Principal Investigator |
福田 光成 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 神経小児科, 医師 (80274330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞下 秀明 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 神経小児科, 医師 (00869406)
柏井 洋文 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 神経小児科, 医師 (20604333)
松尾 健 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 脳神経外科, 医師 (10733941)
小森 隆司 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 検査科, 医師 (90205526)
佐久間 啓 公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳発達・神経再生研究分野, プロジェクトリーダー (50425683)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 難治性てんかん / 神経免疫 / 小児てんかん / てんかん / 小児 / 自然免疫 / 分子標的療法 |
Outline of Research at the Start |
Toll 様受容体(Toll-like receptor:TLR)やNLRP3 インフラマソームは痙攣性疾患の病態に関与すると報告される。そこで小児難治性てんかんに対する新たな分子標的療法の開発を目指し、TLR やNLRP3 等の神経免疫系を介した小児難治性てんかんの病態解明を行う。 具体的に、① 都立神経病院での難治性てんかん患児のてんかん分類(症候群)や原因を精査分類し、 ② 各患者の中枢神経系TLR やNLRP3 の病的活性化状態を明らかにし、③ ヒトで明らかにした病的神経免疫状態を動物モデルで再現し、④ このモデルにTLR やNLRP3 インフラマソーム阻害薬を投与し治療効果を評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍により診療や基礎研究部門に大きな制限がかかる中、小児難治性てんかんの臨床的特徴や特殊療法についての臨床研究を行なってきたが、これら研究内容を今年度は英文誌として情報発信することができた。 臨床部門では、難治性てんかんの特徴的な 臨床所見(てんかん発作症候)を見出し、補足運動野発作中に一部随意運動が遂行できることがあり、これが非てんかん性エピソードと誤診する可能性があることを見出した。このことは学会発表及び今年度に論文(英文誌)として情報発信することができた。また本研究で対象となった小児難治性てんかんに対する特殊療法であり、作用機序として一部神経免疫経路も関与すると言われている迷走神経刺激療法の効果についても本研究から発展させた研究としてまとめ、学会発表の後に論文(英文誌)として情報発信することができた。 基礎研究部門では、cell based assayによる自己抗体測定結果をもとに、診療症状や検査所見からなる新たな小児自己免疫性てんかんの診断基準を提唱し、これも論文(英文誌)として情報発信することができた。 前述のように、本研究開始当初の2年間はコロナ禍により病院診療に大きな制限がかかり、かつ研究所は閉鎖され本研究の基礎部門が完全に停止するなど研究遂行が大幅に遅れざるを得ない状況となった。このため4年間であった本研究期間を5年間に延長している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やはり上記の通り研究開始時のコロナ禍による診療の混乱はかなりの打撃であったことは間違いない。概ね1〜2年程度の研究ペースの遅れとなっている。このため当初は4年間であった研究期間を5年に延長した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は手術で摘出した脳検体を用いてのサイトカインプロファイル等の神経免疫病理についての解析を進めている状態であり、今後の新たなる治療法提案への基礎データを構築することを目指している。
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