白斑におけるメラノサイト超選択的レジデントT細胞の特徴と相互維持機能の解明
Project/Area Number |
20K08670
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
種村 篤 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50457016)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 白斑 / 自己免疫 / 色素細胞 / 自己免疫性白斑 |
Outline of Research at the Start |
尋常性白斑は全身に無秩序に発症するわけではなく、左右対称性に生じたり顔面および四肢末端のみに限局したりと極めて特異的な分布をしており、その理由は明らかでない。本研究では、病変局所のメラノサイトに対する免疫応答に焦点を絞り、皮膚に局在する免疫担当細胞の包括的な動態・機能・細胞内代謝解析、さらには皮膚に分布する神経支配との関連性を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度白斑患者由来メラノサイトおよびケラチノサイトを用いたメラノサイト入り3次元表皮を構築した。その培養表皮内に抗原刺激した皮膚CD8T細胞を添加することで、白斑病変部由来T細胞のメラノサイトへの遊走およびメラノサイト障害像をライブイメージングとして観察した。現在論文作成中である。さらに、メラノサイト特異性を高めるため、HLA-A0201拘束性チロジナーゼ抗原認識CD8T細胞をヒト皮膚より同定することを試み、白斑病変部および色素残存部より生細胞として単離し表現型解析することに成功した。その結果、白斑病変部で有意に増加していること、IFN-ガンマ・グランザイムBなどの細胞障害性サイトカイン産生能が亢進していることを見出した。さらに、現在進行性白斑の治療として用いられているステロイド全身療法前後でCD8T細胞のサイトカイン産生能を調べたところ、ペンタマー陰性細胞群では低下していたにも関わらず、ペンタマー陽性細胞群ではほぼ変化がないことが分かり、メラノサイト抗原によるTCR刺激を受けた細胞群では治療後も活動性を維持し白斑再発に寄与している可能性を示唆する結果が得られた。この成果を国際学会にて報告し、英文雑誌に受理された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒト白斑での解析は順調に進んでいるが、化学物質誘発白斑モデルマウスを用いた実験がまだ施行できていない。モデルマウスの入手および研究協力施設である山形大学皮膚科とのマウスの供与および共同研究体制に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
モデルマウスの入手および共同研究体制の強化を図り、研究目的のクエスチョンとして挙げていた、白斑モデルマウスでのメラノサイトに対する免疫寛容状態を観察すると同時に、ヒトとの相同性・差異を検証する。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)