Project/Area Number |
20K08930
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大津 甫 九州大学, 大学病院, 助教 (50827227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井田 厚司 東京大学, 医科学研究所, 講師 (00772493)
三森 功士 九州大学, 大学病院, 教授 (50322748)
宇野 直輝 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (60624781)
長山 聡 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 医長 (70362499)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | モニタリング / メチル化 / dPCR / 再発 / マルチターゲット / ctDNA / 大腸癌 / リキッドバイオプシー |
Outline of Research at the Start |
れわれは大腸がん症例を対象に根治にも拘わらず再発転移を来した症例について、経時的に採血された検体を用いた後解析で再発診断ができた可能性について明らかにする。既存の検査では、原発巣の臨床病理学的因子情報、経時的画像診断、血清腫瘍マーカーの推移を評価するが、これらに比べて血漿ctDNA メチル化アレル頻度の推移を経過観察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
転移巣を有する大腸癌患者40例の原発巣および健常大腸粘膜、術前後の経時的血漿検体および転移巣を集積した。一方、stage III大腸がんでありながら非再発であった100例の原発巣および健常大腸粘膜、術前後の経時的血漿検体も確保し、まずは血漿検体よりctDNAを抽出した。 われわれの教室では大腸がんの再発を来す機序として、マクロファージや線維芽細胞を誘導し、遠隔臓器に転移するニッチを形成するケモカインCCL2に注目していたことから、CCL2がCRCの再発を予測するバイオマーカーとなり得るかどうかを検討した。本助成で集積した検体についてCCL2プロファイルと再発との関係を調べた。その結果、術後6カ月で血漿中のCCL2濃度が有意に上昇し、根治切除後も継続的に上昇した。1年以上の再発例の術後6カ月間のCCL2濃度は、非再発例および1年未満の再発例に比べて有意に高いことを明らかにしたことから、ニッチ形成が重要であることを改めて証明した。 当初目標としていた大腸がん検出のための高頻度検出メチル化領域も予定症例について鋭意digital PCRで明らかにしているところである。全部で3領域存在し、初期の11例で検証したところ、AUC0.82と高値を示し、既存の血清CEAを凌駕していた。本研究助成をいただいたことで残りの検体分の核酸抽出試薬やdPCR用試薬を購入させていただいた。おかげで、間もなく結果が得られて、論文発表の予定である。2,3年目はオハイオ州立大学と共同研究にて解析予定であったが、共同研究を行う予定であった、Carlo Croceの研究室へ代表者が留学することとなったため、本科研を廃止することとした。
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