発がんリスクと考えられるGermline遺伝子変異によるin vivo発がん実験
Project/Area Number |
20K08992
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
大塚 弘毅 杏林大学, 医学部, 学内講師 (70439165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 卓 杏林大学, 医学部, 教授 (00191768)
松島 早月 杏林大学, 医学部, その他 (80231596)
大西 宏明 杏林大学, 医学部, 教授 (80291326)
苣田 慎一 杏林大学, 医学部, 学内講師 (90639791)
山崎 聡子 杏林大学, 医学部, 助教 (90782863)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 重複癌 / 家族性癌 / 遺伝性腫瘍 / RAD50 I505fs germline変異 / メダカ発がん実験 / ゲノム編集 / ゲノム不安定性疾患 / 毛細血管拡張性運動失調症 / 重複がん / 家族性がん / ゲノム不安定性 / 発がんリスク / Germline変異 / in vivo発がん実験 / メダカ / がんゲノム医療 / 生殖細胞系遺伝子変異(Germline変異) / 発がん実験 |
Outline of Research at the Start |
がんゲノム医療の検査で見つかるGermline 変異は、発がん性などの機能が明らかでない意義不明変異が多い。現 状では、その変異による発がん性を検証しないため、変異情報をがんの診療に速やかに活用しにくい。 本研究は、CRISPR/Cas9システムのゲノム編集技術を用いて、意義不明Germline変異を導 入したメダカで発がん実験を行うことにより、変異による発がん性を簡便に検証可能である ことを示すことが目的である。本研究により、Germline変異による発がんリスクを迅速に評 価でき、リスクがあればその情報を速やかにがんの予防や早期発見早期手術の一助にするこ とができると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
RAD50 I505fs germline変異による腫瘍原性をみるために、CRISPR/Cas9ゲノム編集システムにより本変異と同様のrad50機能ドメイン欠失変異メダカ(Δ2)を作製し、本メダカにおける腫瘍原性とMSIを検討した。Δ2メダカで腫瘍性病変の発生が確認された。また毛細血管拡張および肉芽腫、組織球浸潤といった免疫学的異常も発生していた。変異型メダカでのみ生殖細胞系列でMSIを認めたことから、本メダカではDNA修復に関与するrad50の失活によりMSIが生じ、腫瘍原性を示した可能性が示唆された。RAD50変異はゲノム不安定性から腫瘍性病変を発症させ、また毛細血管拡張と免疫異常を発症させる可能性があることが考えられる。 Δ2メダカでは、高率に毛細血管拡張を発症し遊泳異常もみられ、運動失調症の有無について調べた。レオタキシス解析にて、変異メダカの水流に逆らう遊泳の不安定性を示した。変異型では、ヒトのA-Tの小脳で認められるように、顆粒細胞が分子層に、Purkinje細胞が顆粒層に分散していた。また、正常形態のPurkinje細胞とともに、ヒトA-T患者小脳でみられる紡錘形に膨張したPurkinje細胞(torpedo)が観察された。RAD50変異はゲノム不安定性を誘発し、腫瘍発生以外にも毛細血管拡張や運動失調などのゲノム不安定疾患の症状を発症する可能性があると予想される。 RAD50変異の寿命に対する影響を検証するために変異型メダカ実験を行った。野生型に比べて、Δ2ヘテロ変異型メダカの生存期間は短かった。このことから、RAD50変異を有するヒトは寿命が短い可能性があることが予想される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
英文論文が発表されていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
英文論文を発表する。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Next-Generation Sequencing for Non-Ampullary Duodenal Carcinoma Suggesting the Existence of an Adenoma-Carcinoma Sequence2021
Author(s)
Yoshida T, Kojima Y, Shimada R, Tanabe H, Tabei K, Yanagida O, Nikaido T, Ohtsuka K, Ohnishi H, Abe N, Hisamatsu T, Takahashi S
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Journal Title
Case Rep Gastroenterol
Volume: 15
Issue: 1
Pages: 62-69
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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