膜透過性ペプチドを用いた細胞死抑制による新たな抗敗血症薬の提案
Project/Area Number |
20K09231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
中林 修 東邦大学, 医学部, 助教 (50328613)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | アポトーシス / cFLIP / MIB2 / 敗血症 / CPP |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、cFLIPを安定化させ、敗血症による血管内皮細胞の細胞死を抑制する薬剤の開発を行うことである。申請者は、MIB2がcFLIPに結合し、その分解を抑制する機能を持つことを発見した。この現象を利用し、cFLIPのMIB2結合領域に結合することによりcFLIPの安定性を強化する薬剤を見出すことは、新たな敗血症治療薬の標的を提案し、創薬開発に寄与すると考えられる。 本研究では、1. MIB2内部のcFLIPとの結合部位の同定 2. 敗血症モデルにおけるMib2を介したcFlipの機能解析 3. CPP(Cell Penetrating Peptide)による敗血症治療薬の開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
敗血症は、周術期管理において生命予後に大きな影響を及ぼす病態である。敗血症による血管内皮細胞の障害はアポトーシスであると考えられているが、詳細な細胞死メカニズムは不明である。さらに臨床開発を目的としモデル動物を用いてアポトーシス阻害剤の効果が検討されているが、現在のところ十分に効果的な薬剤は存在しない。アポトーシスおよびネクロプトーシス(制御されたネクローシス)を抑制する重要な因子としてcFLIPというタンパク質が知られている。申請者は、cFLIPに結合し安定化に関与する分子としてMIB2を見出た。本研究では、MIB2によるcFLIPの安定性が強化されることにより血管内皮細胞の障害が抑制されるかどうか調べる。さらに、cFLIPの安定性を強化させるような新たな敗血症治療薬の開発を行うことを目的とする。敗血症により全身で炎症が起こる際、障害を受けた臓器よりサイトカインが放出され、それが血管内皮細胞を傷害することによりさらなるサイトカイン放出が起こり、多臓器不全に至ることが明らかとなってきた。サイトカインによる血管内皮細胞の障害はアポトーシスと考えられ、アポトーシスの実行分子であるカスパーゼの阻害剤は実験動物を用いた敗血症モデルで検討されているが、期待された効果は得られていない。 cFLIP分子内のMIB2結合領域に結合し、cFLIPを安定化させるペプチドを得るため、293T細胞を用いた発現系により、cFLIPとMIB2の一部を共発現させ、免疫沈降法により結合の検出を行った結果、結合領域は64アミノ酸残基まで絞り込むことができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)