Are local anesthetics antioxidants or prooxidants?
Project/Area Number |
20K09249
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
北野 敬明 大分大学, 医学部, 教授 (20211196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新宮 千尋 大分大学, 医学部, 准教授 (30295191)
徳丸 治 大分大学, 福祉健康科学部, 教授 (40360151)
松本 重清 大分大学, 医学部, 准教授 (90274761)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 局所麻酔薬 / 抗酸化作用 / フリーラジカル / ラジカル消去能 / 電子スピン共鳴 / 局所麻酔 / 抗酸化 / 酸化増強 |
Outline of Research at the Start |
超高齢社会を迎えた我が国では高齢者の手術症例の増加が予想される。高齢者は全身麻酔時の周術期合併症のリスクが高く,全身麻酔に加えて局所麻酔薬を使用した末梢神経ブロックなどの必要性が増している。近年,局所麻酔薬と酸化ストレスとの関連が注目され,酸化ストレスや炎症を局所麻酔薬によって有効に制御することが期待されている。 我々は「アミド型局所麻酔薬は酸化ストレスを予防するか?それとも増強するか?」を最終的な学術的問いとして掲げる。その問いの下,リドカインなど臨床的に頻用される局所麻酔薬の抗酸化作用の機序について,試験管内および培養細胞のレベルにおいて基礎的な検討を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
代表的なアミド型局所麻酔薬(mepivacaine,lidocaine,bupivacaine,dibucaine)の抗酸化作用について,令和3年度までにhydroxyl radical 等9種類のフリーラジカルに対する直接的な消去作用の評価を行った。令和4年度は,マウス脳組織中の脂質の過酸化の抑制を,チオバルビツール酸反応性物質(TBARS)アッセイにより,評価した。その結果,dibucaine,mepivacaine,bupivacaineは濃度依存的な脂質過酸化の抑制作用を示した。しかし,lidocaineは抑制を示さなかった。局所麻酔薬の脂質に対する抗酸化作用の機序に,直接的なフリーラジカル消去作用が関与している可能性が示唆された。また,薬剤による脂質過酸化抑制作用の差異は,令和3年度に明らかになった直接的フリーラジカル消去作用の差異を反映している可能性も示唆された。 令和4年度中に,これらの成果を英語論文としてまとめ,査読付き専門誌に投稿し受理された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでに,4種類の局所麻酔薬(mepivacaine,lidocaine,bupivacaine,dibucaine)について,9種類のフリーラジカルに対する直接的消去作用の評価を完了した。また,TBARSアッセイにより脂質過酸化に対する抗酸化作用を明らかにした。本課題の成果を取りまとめた論文を投稿し,受理されている。 しかし,論文は未公表であり,かつ,学会での発表も実施していないため,本研究の当初の計画に照らして,進捗はやや遅れていると自己評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
本課題の期間を令和5年度まで1年間延長した。 令和5年5月に日本酸化ストレス学会にて,本課題の成果を発表する予定である。また,受理された論文も,令和5年度中に公表される見込みである。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)