低体温に起因する膵傷害発現の機序解明と予防法の新たな確立
Project/Area Number |
20K09308
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
井上 弘行 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30721568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 敬介 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00560004)
成松 英智 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70295343)
上村 修二 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10448607)
文屋 尚史 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50721586)
片山 洋一 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80718007)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 低体温 / 膵傷害 / 復温 |
Outline of Research at the Start |
低体温はしばしば高アミラーゼ血症や急性膵炎などの膵傷害を引き起こすが、その病態については不明であった。そこで我々の研究チームはラットを用いた先行研究によって、低体温は膵に対して二面性を持ち、形態学的にVacuoleに代表される特徴的な傷害をきたすと同時に、血清学的には保護的に作用することを明らかにした。その中で低体温からの復温により保護作用が解除されると、膵傷害が表出するという機序が考えられたが、議論は分かれる。本研究において、体表冷却後復温ラットモデルを作成してその仮説を証明し、その結果に基づいた予防法についても確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
低体温症はしばしば高アミラーゼ血症や急性膵炎などの膵傷害を引き起こすが、その機序については不明であった。ラット体表冷却モデルを用いて血清学的、形態学的にその現象を検討した。低体温は膵に対して相対する二面性を持ち、形態学的にはVacuoleに代表される特徴的な膵傷害をきたすと同時に、血清学的には血清アミラーゼや炎症性サイトカインの上昇を抑制することなどによって膵保護にも作用した。低体温は病態としての偶発性低体温症のみならず、治療としての体温管理療法や低体温手術などにも広く使用されており、さらには将来的に他の領域にも低体温は応用されていくと考えられる。低体温により引き起こされる膵傷害発現の機序を解明し、治療法や予防法を新たに確立することは重要な課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験遂行について若干の遅れはあるもののおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
モデル作成と研究実施を継続して進めていく。
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Report
(4 results)
Research Products
(3 results)