Impact of behavioral sexual dimorphism and fetal endocrinological status on establishment of bladder and bowel control in children
Project/Area Number |
20K09516
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
|
Research Institution | Jichi Medical University (2022) Hokkaido University (2020-2021) |
Principal Investigator |
守屋 仁彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (20374233)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今 雅史 北海道大学, 大学病院, 助教 (40802799)
中村 美智子 北海道大学, 大学病院, 助教 (60571718)
篠原 信雄 北海道大学, 医学研究院, 教授 (90250422)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | 排泄の確立 / 脳の性分化 / 性差 / 排泄 / 小児 / 胎児期ホルモン環境 / 遺伝子多型 |
Outline of Research at the Start |
小児の排泄確立や排泄状況には性差があることが知られているが、その理由は明らかではない。両者の間には胎生期の性ホルモンの曝露に差異があり、その結果として下部尿路の解剖学的差異ともに脳の性分化に差異があることが知られている。排泄は中枢神経に支配されていることから、解剖学的性差とは別に胎生期の性ホルモンの影響が脳の性分化を介して排泄状況に影響を与えている可能性が推察される。 本研究では脳の性分化に着目して排泄の確立へ与える影響を評価するとともに、胎児期の内分泌環境や遺伝子多型など脳の性分化に影響を与える因子がいかに排泄の確立に修飾を与えているかについて検討することを目的とする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
平成22年より行われている環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の追加調査として、我々は胎児期の環境化学物質曝露が性分化・性腺機能に与える影響について調査を行っており、3歳時の調査にて行動の性差を評価する性役割傾向尺度(PSAI)と排泄の確立についての実態についてのアンケート調査が回収されている。性役割傾向尺度(PSAI)は脳の性分化の指標として児の指向や行動を数値化し男性的であるほど数値が高くなるように作成されている。今年度は排便頻度に関する検討を行った 対象は818児(男児433、女児383)で、PSAIは男児で56.8±8.2、女児で29.4±8.6であった(p<0.001)。 直近1週間における排便がみられた日数は男児で1日以下:1.3%・2-3日:7.5%・4-6日:33.7%・7日:57.3%、女児で1日以下:0.7%・2-3日:11.7%・4-6日:35.2%・7日:52.2%であった。週4日未満と4日以上でPSAIを比較してみると男児では差はみられなかったが、女児では週4日未満で26.5±8.2と4日以上で29.8±8.6であり後者で有意に高値であった(p=0.01)。1日以下を1、2-3日を2、4-6日を3、7日を4としてカテゴリー化し多変量解析を行うと女児では有意な相関がみられ(β:0.013、95%CI:0.005-0.021、p=0.002)、背景因子で調整を行っても排便頻度とPSAIの間に有意な相関を認めた(β:0.014、95%CI:0.005-0.023、p=0.003)。男児ではPSAIとの相関は見られなかった。 今回の検討で女児において脳の性分化と排便頻度に相関を認めており、脳の性分化に影響を与える因子が排便頻度にも関与している可能性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまで、1600組の母児に対して妊娠中からの追跡調査を行ってきており、妊娠中の母体尿・臍帯血などの検体の保管とともに現在までに3歳時の調査にて脳の性分化に対するアンケートともに排泄の確立についての実態についてのアンケート調査が回収されている。アンケートは988例より回収され(回収率65.7%)、これらを数値化するとともに児の背景として両親の情報・家族の情報・出生時の情報を整理してデータベース化を行った。令和2年度は昼間の排泄にかかわる検討を行い、令和4年度は排便回数にかかわる検討を行った。当初の予定より論文化に時間がかかっており、進捗状況はやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまで、PSAIと昼間排尿の確立・夜間排尿の確立・排便回数の関連について検討し、いずれにおいても女児において相関がみられていた。これらの結果を論文化する。 また、脳の性分化は胎生期の性ホルモンが関連することが知られていることから、臍帯血を用いて性ホルモンの測定を行いPSAIとの関連および排泄との関連について検討を行う。
|
Report
(3 results)
Research Products
(18 results)