Project/Area Number |
20K09677
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
小貫 麻美子 昭和大学, 医学部, 講師 (20573744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 光司 昭和大学, 医学部, 教授 (30302714)
柊元 巌 国立感染症研究所, 病原体ゲノム解析研究センター, 室長 (70291127)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン) / 子宮頸がん / HPV / CIN, AIS / HPVワクチン接種年齢 / 初交年齢 / ヒトパピローマウイルス / 子宮頸癌ワクチン / 子宮頸癌 / 子宮頸部上皮内病変(CIN) / 子宮頸部上皮内腺癌(AIS) / ブレイクスルー症例 / HPVワクチン / 子宮頸部上皮内病変 / CIN |
Outline of Research at the Start |
本研究では、1) 定期接種プログラムが定める適切な年齢(12-16歳) で子宮頸癌ワクチンを接種したにも関わらずHPV16/18陽性CIN・子宮頸癌を発症した若年日本人女性(=ブレイクスルー症例) を対象にまず初交年齢・ワクチン接種時年齢を聴取することで接種時に実は既感染であったと考えられる患者の割合を推定すること、2) 初交前に適切にワクチン接種を行っていた症例ではHPVゲノム解析・pseudovirionを用いた中和活性測定を行い、現行のワクチンでは予防できない変異ウイルス(variant) を探索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は1) ブレイクスルー症例を対象に初交年齢・子宮頸癌ワクチン (ワクチン)接種年齢を聴取することで接種時に既感染が疑われる患者の割合を推定する2) 初交前に適切にワクチン接種を行っていた症例ではHPVゲノム解析中和活性測定を行い,現行のワクチンでは予防できない変異ウイルス(variant) を探索することである.現時点までにワクチン接種後にICCと診断された27名のうち15歳までにワクチンを接種した集団にはHPV16/18陽性者は存在しなかった.CIN2-3/AIS 280名のうち15歳までに接種した2名(0.71%)がHPV16/18陽性だったが初交後にワクチンが接種されていた. ワクチン接種率の高い世代(ワクチン世代)が子宮頸がんを発症し始める20代後半に到達していることからワクチン接種がICCに及ぼす影響について検討した.2つの入手可能な子宮頸がんのデータベース(がん登録、日産婦腫瘍委員会登録)では20代だけで子宮頸癌症例数が減少していた。我々のデータでもICCでのHPV16/18陽性率が20代で特に減少した.がん検診への意識向上や性交経験率の変化など他因子も加わるが,わが国初のワクチンが子宮頸癌を減少させたエビデンスである.次に40歳未満でCIN2-3/AIS(n=1353),ICC(n=209)と診断された患者集団での初交年齢の中央値はそれぞれ17 (9-35)歳, 16 (12-22)歳だった.また年齢別性交経験者の割合は14歳未満で12.4%なのに対して15歳で30.1%、16歳で53.1%、18歳で80.4%と15-16歳で急激に増加した.やはり,ワクチン接種率だけではなく接種年齢も留意すべきであることが明らかとなった. その他、HPV16/18に加えてハイリスクHPVに分類されるHPV31についてもwhole genome 解析を行い、変異体(variant)の分布と疾患別の特徴を検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
HPVワクチン接種歴、HPVワクチン接種年齢や初交年齢, 子宮頸部から検出されたHPV型が明確になっている子宮頸癌およびその前癌病変患者症例は順調に集積できている。データが集積するとともに、子宮頸癌ワクチンが強力なHPV感染防御効果を示していることがより明確になってきた。また、本研究に関連する論文や学会発表も順調に進められている。いわゆるワクチン世代(1994-1999年生まれ)が30代に突入し、子宮頸がん患者が徐々に増える年代に入ってきたことからも、引き続きブレイクスルー症例についての検討を行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きブレイクスルー症例の集積を行い, 個々の症例に対してワクチン接種年齢と初交年齢との関連を検討する. また, 中和抗体測定を開始したためワクチン接種者での中和抗体測定を行い健常人と患者との比較を行うとともに、ブレイクスルーとの関連を検討する. また, HPVワクチンの種類や回数によってブレイクスルー症例の出現率が異なるかも検討する. 今後ワクチンを打ち遅れた世代でキャッチアップ接種が行われているが, この影響についても検討したい. また、研究最終年度となるため、この研究成果を引き続き論文や学会発表という形でさらに公開してゆきたい。
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