低体重出生に関わる苦味受容体を介した歯周病原細菌の影響
Project/Area Number |
20K09925
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57020:Oral pathobiological science-related
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
石河 太知 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (10569247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笠原 正人 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (00325367)
佐々木 大輔 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (30453327)
馬場 長 岩手医科大学, 医学部, 教授 (60508240)
小山 理恵 岩手医科大学, 医学部, 特任教授 (20291619)
下山 佑 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (90453331)
佐々木 実 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (40187133)
三浦 利貴 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (00976582)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 歯周病 / 低体重出生 / 歯周病原細菌 / 血管新生因子 / 歯周病原菌 / 血管内皮細胞 / 苦味受容体 |
Outline of Research at the Start |
近年、出生数の低下が社会問題化してきたが、それと反比例するように低出生体重児の割合は倍増し、さらに低出生体重児は将来の発育にも影響が懸念されることは厚生労働省でも問題視されている。また、歯周病が早産や低体重児出産のリスクを倍増するという報告もある。そこで申請者は胎盤や、臍帯を構成する血管系と歯周病原細菌との関わりを独自に検索してきた。その結果、歯周病原細菌が血管内皮細胞の苦味受容体発現に影響を及ぼすという結果を得た。そこで本研究では、低出生体重児を減少させることを最終目標とし、歯周病原細菌による苦味受容体を介した血管の恒常性破綻への影響を分子生物学的観点から明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
出生数は50年間で半減し常に社会問題化してきたが、それと反比例するように低出生体重児の割合は倍増し、NICUでの診療を逼迫している。さらに低出生体重児は将来の発育にも影響が懸念されることは厚生労働省でも問題視されている。したがって、低出生体重児の割合を減少させることは極めて重要な課題である。また、歯周病が早産や低体重児出産のリスクを倍増するという報告もある。そこで申請者は若手研究(B)や複数の競争的外部資金を獲得することによって、 胎児の発育に重要な胎盤や、臍帯を構成する血管系の恒常性破綻と歯周病原細菌との関わりを独自に探索してきた。その結果、歯周病原細菌が血管内皮細胞の苦味受容体発現に影響を及ぼすというユニークな傍証を掴んできた。そこで本研究では、低出生体重児を減少させることを最終目標とし、歯周病原細菌による苦味受容体を介した血管の恒常性破綻への影響を分子生物学的観点から詳細に明らかにすることを目的とした。 本年度は昨年度に引き続き、細菌刺激による苦味受容体の発現に与える影響を検討した。 また、熱処理した菌体やLPS刺激において血管新生因子(VEGF-1、VEGF-2)やその受容体VEGFR-1(FLT1)やVEGFR-2(KDR)の発現について、遺伝子については逆転 写PCR、タンパクレベルではウエスタンブロッティングを用いて検討した。 次年度はこれらの因子について、ELISAを用いて発現量など詳細な検討をさらに加える予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は昨年度に引き続き、細菌刺激による苦味受容体の発現に与える影響を検討した。 また、熱処理した菌体やLPS刺激において血管新生因子(VEGF1、VEGF2)やその受容体VEGFR-1(FLT1)やVEGFR-2(KDR)の発現について、逆転写PCRやウエスタンブロッティングを用いて検討した。 その結果、現在まで明らかにされていなかった苦味受容体の発現に与える細菌因子が明らかになりつつある。しかしながら、苦味受容体と血管新生因子との関係 が未だ明らかにされておらず、進捗状況としてはやや遅れていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は熱処理した菌体やLPS刺激において血管新生因子(VEGF1、VEGF2)やその受容体VEGFR-1(FLT1)やVEGFR-2(KDR)の発現について、ELISAを用いて発現量など詳細な検討を加える予定である。 さらに苦味受容体とこれら血管新生因子との関係について検討する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)