Project/Area Number |
20K10079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
河相 安彦 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (50221198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 央 日本大学, 芸術学部, 教授 (20307888)
堀畑 聡 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (20238801)
伊藤 誠康 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (80307876)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 咀嚼音 / 市販食品 / 再現性 / 妥当性 / 食品の硬度 / 被験食品 / 咀嚼音の再現性 / 口腔健康管理 / 嚥下 / 食支援 / オーラルフレイル |
Outline of Research at the Start |
申請者が臨床と臨床研究に携わる中で歯科臨床のゴールである食の摂取の評価が実態の食事を反映しているものではないのでは?という疑問があった。また患者の主観評価と客観評価の相関性が往往にして弱いこともあり、患者の主観と客観検査の結果に齟齬がある問題点があった。この疑問と問題点の解決にあたり、まず被験食品を実食に近いものとし、咀嚼のみならず嚥下に至る過程を連続して記録する方法とすることが可能な検査法を開発できればより実食に近い評価ができるのではないかと考えた。その結果、咀嚼のサイクルの中で、摂食の際に生じる咀嚼音=粉砕音を継続して嚥下音まで記録することの着想に至り、研究計画を立案した。
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Outline of Annual Research Achievements |
咀嚼から嚥下の連続した過程で発する音を評価する試験食品に市販食品を用い、咀嚼・嚥下機能を評価する検査法を開発するために2つの研究を実施した。 (研究1)試験食品の選定:13種の市販食品(アーモンド、リンゴ、バナナ、人参、チーズ、チョコレート、クラッカー、きゅうり、ハム、かまぼこ、蒟蒻、ピーナッツ、ラッキョウ)及びグミゼリー(UHA味覚糖)の最大圧縮力を小型卓上試験機(EZ-SX)で成人咀嚼時の咬合力と閉口速度(500 N、9.88 mm/s)で測定、最大圧縮力から、階層クラスター分析を行い、クラスター内の食品の変動係数(CV値)からその再現性を評価した。クラスター(C)は4つに類型され、C1(グミゼリー 11.8%)、C2(アーモンド 14. 7 %)、C3(かまぼこ 4.2 %)、C4(チョコレート 3.6 %)のCV値を示し、それぞれ使用可能な市販食品であることが示された。 (研究2)集音記録の再現性と収束的妥当性:健常歯列者で顎機能障害を認めない11名にアーモンドを咀嚼から嚥下まで行い発生す音を高機能騒音計(LA-7000)にて記録し、時系列解析ツール(Oscope2)にサンプリング周波数64000Hzで書き出し、咀嚼開始から10秒間のdB平方値とその和(以下、dB平方和)を算出した。集音は日内3回、2日間行い、日内は級内相関係数 (ICC: 1,3)、日間はpaired-t 検定にて再現性を検証した。級内相関係数は0.97および0.91、日間変動も有意の差を認めなかった(p = 0.18)ため集音記録の再現性が確認された。収束的妥当性は、dB平方和を従属変数(y)、咬合力測定システム(デンタルプレスケールII)および咀嚼能率検査(グルコセンサー GS-IIN)を独立変数(x)とする単回帰分析を行い、咬合力のみに有意な負の線形関係を認めた(調整済み決定係数: 0.44)。
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