miRNAが支配する骨・軟骨分化方向決定メカニズムの解明
Project/Area Number |
20K10178
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
伏見 滋子 岡山大学, 歯学部, 博士研究員 (10850563)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 敬介 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (10325095)
河合 穂高 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10803687)
長塚 仁 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (70237535)
辻極 秀次 岡山理科大学, 理学部, 教授 (70335628)
高畠 清文 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70736537)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 骨 / 軟骨 / 分化誘導 / miRNA / Wntシグナル / BMP / ハニカムTCP / Wnt シグナル / microRNA / 骨細胞 / 軟骨細胞 / 分化関連因子 |
Outline of Research at the Start |
miR-140は軟骨発生過程においてSox9によって誘導され,軟骨分化のキーファクターとしての役割を果たしている。我々は、miR-140が軟骨細胞と骨芽細胞の分化方向の決定に関与するとの仮説を立て、BMPを用いた骨・軟骨誘導実験を行い、miR-140とWnt,TGF-β, BMPシグナル伝達系が実際の生体組織において骨芽細胞分化と、骨と軟骨の分化の切り替えに関与しているかを検討する。本研究により骨芽細胞分化におけるmiR-140の作用を解明し、分化方向決定のスイッチとしてのmiR-140の臨床応用の可能性を検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
マウスを用いたシームレスな骨・軟骨形成を行うことができる実験モデルを使用して、細胞の動態と分化状態の検討を行った。骨形成、軟骨形成にかかる細部について、骨・軟骨分化における各種分化因子や細胞特異的マーカーを使用し、これら細胞の動態について組織学的に検討を行った。ハニカムCTPは孔径の異なる種類を用い、濃度の異なるBMP-2を含侵させ同所性および異所性に結合組織内へ埋入し、骨・軟骨誘導をおこなった。骨・軟骨形成実験で使用しているスカフォールドの形態は細胞分化に影響を及ぼしており、特定の細胞分化に関連する遺伝子発現を誘導することを見出した。スカフォールドの形状は骨・軟骨を主体とする硬組織のみらず骨髄の形成誘導にも大きく関与することが判明した。そこで、これまでの異所性骨形成ではうまく再現できなかった、骨髄を含めた完全な骨軟骨組織の形成についても視野にいれ研究を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年はマウスを使ったシームレスな骨・軟骨形成モデルの作製を実施している。同年度は様々な孔径を有するハニカムTCPをマウスの結合組織内へ埋入し、シームレスな骨・軟骨組織を誘導する最適なハニカムTCPの孔径を決定することができた。この際、骨髄の形成を可能とするTCPの孔径を明らかにするため、追加の実験を行う必要があった。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響で予定している動物、物品の入手に時間がかかっており、研究実施プランに遅れが出てた。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでに、シームレスな骨・軟骨組織を誘導可能な孔径を有するハニカムTCPをマウスの結合組織内へ埋入し、形成された骨・軟骨組織について検討をおこなってきた。この骨・軟骨形成と細胞供給、分化コントロールには骨髄が大きくかかわっていると考えられる。令和4年度に、骨・軟骨誘導実験において、骨髄組織を誘導可能なハニカムTCPのサイズとBMP条件が明らかになってきた。今後は骨髄組織の形成をともなった、骨・軟骨組織の形成条件を確定し、硬組織形成細胞と骨髄細胞の関係を各種分化因子、miRNA、Wntシグナル系を中心に詳細に検討を行っていく。
|
Report
(3 results)
Research Products
(14 results)