歯周炎惹起酸化ストレスに鉄代謝が及ぼす影響と体血管反応性改善のための臨床的戦略
Project/Area Number |
20K10181
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
高石 和美 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (20325286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北畑 洋 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (60161486)
木下 浩之 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (70291490)
川人 伸次 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (60284296)
工藤 保誠 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (50314753)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 歯周炎 / 鉄代謝 / 血管内皮細胞 / 鉄イオン / 血管反応 / ラット / 歯周病 / 歯周組織炎症 / 体血管抵抗 |
Outline of Research at the Start |
歯周病と糖尿病などの生活習慣病との関連性には注目が高まっているが,歯周組織の軽度炎症が惹起する体血管障害とその機序についての全貌は明らかではない。本研究では,歯周組織の軽度炎症が誘発する体血管障害のメカニズムを解明するために鉄代謝が及ぼす影響について検討する。また,高濃度グルコースと歯周組織の炎症が惹起する酸化ストレス関連物質や,生活習慣病の治療薬と歯周病惹起血管反応性の低下の関連性を検討することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
歯周炎が惹起する炎症反応と鉄代謝について,ヒト冠動脈血管内皮細胞(Lifeline Cell Tschnology社より購入)を使用し,プラバスタチン(PRA)とリドカイン(LID)が与える影響を検討した。細胞を0.01 mg/mlのリポポリサッカライド(LPS)で48時間刺激し,蛍光試薬を用いて細胞内鉄イオンを検出した。さらに,同様の系において,培養液中に0.01 mg/ml LPSおよび0.01 mg/mlのPRAあるいは0.02 mg/mlのLIDを添加し,細胞内鉄イオンを検出し比較した。その結果,LPSはコントロールと比較して,細胞内鉄イオン検出度を上昇させた。また,PRAおよびLIDは,LPSによって誘発された細胞内鉄イオン検出度の上昇を抑制する傾向を示した。 次に,0.01 mg/ml LPS(LPS群),0.01 mg/ml LPS+0.01 mg/ml PRA(PRA群),0.01 mg/ml LPS+0.02 mg/ml LID(LID群)で4時間または24時間刺激した細胞からRNAを抽出し,RNAシークエンス解析を行った。その結果,発現動態が変化した遺伝子について,リアルタイムPCRや免疫組織化学染色により検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度からモデル動物を用いた実験系から培養細胞を用いた実験系へ研究を移行させ遂行しているが,RNA解析結果に対する考察の段階で,検討すべき遺伝子の数が多く見受けられたことから進捗がやや遅れたと評価した。次年度に引き続き解析,検討,成果発表を行う予定とした。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き研究分担者と意見交換を行いながら推進する。具体的には,培養ヒト冠動脈血管内皮細胞から抽出したRNAについて,LPS誘導に対する炎症反応に惹起され発現が変動したRNAのシークエンス解析に対して,PRAおよびLIDが及ぼす影響をリアルタイムPCRや免疫組織化学染色により検討する。これまで得られた結果について研究分担者からのクリティカルシンキングを交え総合的に考察し,成果を発表する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)