NETsを起点とした口腔がん発生機序の解明~口腔細菌とニコチンのクロストーク~
Project/Area Number |
20K10289
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西岡 貴志 東北大学, 歯学研究科, 講師 (50641875)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 浩之 東北大学, 歯学研究科, 講師 (70431632)
伊原木 聰一郎 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80549866)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | ニコチン / NETs / 口腔がん / 口腔細菌 / 細菌感染 |
Outline of Research at the Start |
好中球の新たな機能として、好中球細胞外トラップ Neutrophil extracellular traps (NETs)が注目されている。近年、NETsは、好中球に細菌感染のみならずニコチンの刺激が加わることで誘導されること、NETs産生を起点としてがん細胞の増殖や転移が促進されることなどが明らかとなった。本研究では1.細菌感染によってバリア破綻した口腔粘膜においてNETs産生はがん発生の起点とるのか、2.ニコチン刺激が加わることによって、がん発生や増殖は促進されるのかを分子機構学的に明らかにすることを目的とする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
好中球の新たな機能として、好中球細胞外トラップ Neutrophil extracellular traps (NETs)が注目されている。近年、NETsは、好中球に細菌感染のみならずニコチンの刺激が加わることで誘導されること、NETs産生を起点としてがん細胞の増殖や転移が促進されることなどが明らかとなった。 本研究の目的は、細菌感染やニコチンによる口腔粘膜上皮バリア破綻、NETsによる炎症誘導を検証し、NETsを起点とした口腔がん発生のメカニズムを明らかにすることである。 本年度は、5日間のレチノイン酸処理を行いヒト前骨髄球性細胞株(HL-60細胞)から分化させた好中球にニコチン刺激した後のNETs産生の反応をみるため、SYTOX Greenで染色し蛍光顕微鏡でその発現状態を確認した。蛍光顕微鏡下においてコントロール(無刺激)グループに比べて発現量の増加が確認できた。しかしながら、HL-60細胞から分化させた好中球にニコチン刺激後の培養液中に含まれるNETs含有上清を回収した試料のDNA量をPicoGreenにて測定する実験を行ったところ、コントロールグループと比較してニコチン刺激のグループにおいて有意な差は得られなかった。また、ニコチン単独の刺激に加えて歯周病原細菌などの口腔細菌との共刺激による反応についても当初予想していた発現上昇がこれまで確認できていないが引き続き解析を進めて行く予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
以前から影響の出ている新型コロナウイルス感染症の感染拡大により一部行動制限を余儀なくされ今年度も実験進度に影響が生じてしまった。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の計画に沿って研究活動を推進していくことに変更はない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(10 results)
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] The functional role of neutrophils in RANKL-induced osteoclastogenesis2023
Author(s)
Numazaki, K., Tada, H., Nishioka, T., Matsushita, K., Mizoguchi, I., Sugawara, S
Organizer
2023 Annual Meeting of ADEAP CA+inD International Symposium
Related Report
Int'l Joint Research
-
-
-