揺さぶりの眼所見である出血性網膜ひだは転落による後頭部打撲で生じ得るか?
Project/Area Number |
20K10570
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58040:Forensics medicine-related
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Research Institution | Mie University (2021-2022) Kurume University (2020) |
Principal Investigator |
大島 徹 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (70464427)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 揺さぶられっ子症候群 / 網膜分離 / 眼軸長 / 眼底出血 / 法医病理 |
Outline of Research at the Start |
揺さぶられっ子症候群に特徴的な眼所見に,出血性網膜ひだがある.本所見は,硝子体から網膜が前方牽引されることによって引き起こされると考えられている.申請者の先行研究から,後方への転倒・転落による頭部打撲によって,外力ストレスが眼球後極部に及ぶことが判った.そのため,視神経からの後方牽引により眼球形状に変化が生じ,相対的な硝子体による網膜の前方牽引が起こって,出血性網膜ひだが生じ得るかについて検討する必要性が出てきた. そこで,法医解剖例における視神経の後方牽引に基づく眼球形状の変化を,眼軸長を用いて非侵襲的に調査し,現在考えられている出血性網膜ひだの発生機序を再考する.
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Outline of Annual Research Achievements |
安定した研究環境を整えるため,2021年6月より三重大学へ異動し,再度研究倫理申請を行った.2021年10月に申請が承認され,同年10月27日より研究を開始した.研究開始から2023年3月末までに185件の解剖があり,高度腐敗や焼死,頭部外傷等の症例を除く62例124眼の計測を行うことができた.昨年度より多く計測を行えた.その詳細は男性39例,女性23例で,年齢は0歳~97歳(中央値66歳)であった.眼内環境として,後部硝子体剥離眼67眼,後部硝子体未剥離眼は57眼であった.想定していたよりも多くの後部硝子体未剥離眼の計測を行うことができた.統計解析を行うためには,もう少し症例数を集める必要があり,研究の延長申請を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究開始時にコロナ禍で解剖数が減少するなどの状況があったことから,コロナ禍でも安定した研究環境を整えるために異動し,研究開始が遅れた.
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Strategy for Future Research Activity |
現在の環境は安定した症例数が望めることから,本年度は解析に耐えうる症例数を集めるため,引き続き計測を行い,解析を行う予定である.
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)