看護学教育モデル・コア・カリキュラムの検証-コンピテンシー測定に焦点をあてて-
Project/Area Number |
20K10605
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Tohto University (2021) University of Shizuoka (2020) |
Principal Investigator |
鈴木 琴江 東都大学, 沼津ヒューマンケア学部, 教授 (50469483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
糸川 紅子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 准教授 (70376218)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 看護教育カリキュラム / 看護実践能力 コンピテンシー / 看護学生 / 教育評価 / 評価者間比較 / 看護教員 / 看護実践能力 / コンピテンシー / カリキュラム評価 / 看護基礎教育 / 看護実践能力尺度 / 学士過程看護教育 |
Outline of Research at the Start |
2018年に看護基礎教育カリキュラムが改定された。本研究の目的は、申請者が開発した看護のコンピテンシー尺度を用いて、修了生のコンピテンシーを測定することによって、カリキュラムを検証することである。本研究によって、①カリキュラム改定前後の修了生のコンピテンシーの相違、②学士課程修了生と看護教員とのコンピテンシーの評価の相違、③学士課程修了生と専門学校修了生のコンピテンシーの相違が明らかになり、新カリキュラムの効果と課題が明らかとなる。その結果、教育へのフィードバックにより、確かなコンピテンシーを備えた看護師を社会に送り出すことがより良い医療の提供に繋がり、社会への貢献が可能となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は調査初年度である為、看護コンピテンシーの経年比較ではなく、学士課程修了生と看護教員との看護コンピテンシーに対する評価者間の相違を検討した。調査方法は、2020年11月から2021年3月で、対象を全国の2020年度看護学士課程修了生1000名および同教育機関に勤務する看護教員200名とした質問紙調査を郵送法により実施した。調査内容は、対象者の属性(修了生:性別、年齢、就業経験の有無、教員:性別、教育年数、主担当科目)と看護実践能力尺度とした。分析は、対象の属性については度数または平均値を求め、2者における尺度6領域の平均得点の比較を行った。その結果、全国の17の看護系大学(国立大学3校、公立大学5校、私立大学9校)の修了生1474人に配布し237部回収した(回収率16.1%)。また教員611人に配布し167部回収した(回収率27.3%)。修了生の属性は、女性が90.3%で、年齢は22歳が7割以上であり、9割には就業経験が無かった。一方看護教員は、女性が8割強であり、平均教育年数は12年SD8.6年)であった。主担当科目は、基礎看護学・成人看護学など主要看護専門科目が75%であった。コンピテンシー尺度6領域における2者の平均得点の差の検定をした結果、修了生と比較し教員の得点が低かったのは「臨床的ケア能力」(p=0.44)であった。その他教員の得点が低い傾向にあったのは「法的・専門的ケア能力」(p=0.60)であった。以上、回収率は低かったもののコロナ禍での貴重なデータとなった。修了生の属性の割合は先行研究のそれに類似しており、看護教員はコンピテンシーを評価するに適した集団であった。なお、看護コンピテンシーは主に臨地実習で表現・発揮されることから、今回の結果は2019年の実習の反映である可能性が高い。2020年の結果にはコロナ禍の影響が強く反映されると推測する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(新型)コロナ禍にも関わらず、国立、公立、私立を混合した全国看護系大学17校の協力を得て実施することが出来た。本研究への承諾書においては、2020年度だけでなく2021年度の参加協力の了承をいただいている。一方2020年度は、新型コロナの感染拡大の様相に伴い、学位授与式等が中止あるいは縮小開催となり、修了生の参集が不可となった大学が多くなったため、当初の調査票配布計画の変更が余儀なくされた。また、大都市部の大学の参加が見込めなくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度の参加協力の了承をいただいている大学への調査票の配布を粛々と進めてまいりたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)