Project/Area Number |
20K10642
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
藤内 美保 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (60305844)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 臨床推論 / 臨床判断 / 看護基礎教育 / 思考形成 / 質的研究 / 臨床判断能力 / 学内演習 / 看護における臨床推論 / 教育プログラム / エビデンス |
Outline of Research at the Start |
看護基礎教育における臨床推論の強化・向上のための、看護の視点を担保した思考形成基盤を導くための教育プログラムの開発を目指すことを目的とする。この目的を達成するために、第1に卒後教育を含めて臨床推論の教育の全容を解明する。第2に臨床推論に係る考え方や教育内容、方法、評価について分析し、その特徴と課題を明らかにする。第3に、看護基礎教育における看護のための臨床推論の思考形成基盤となる教育プログラムを提案する。第4に、開発した臨床推論の看護基礎教育のプログラムの有効性及び妥当性を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、看護基礎教育における臨床推論能力を向上させるための教育プログラムの開発を目的としている。2023年度は、第2段階の研究について学会発表を行った。本研究は、「看護基礎教育における臨床判断能力を育成するための学内演習授業計画の実態と課題」をテーマに成果報告を行った。方法は、「KAKEN」のデータベースを用いて、「臨床判断」「看護基礎教育」のキーワードで研究者検索をし、この領域で造詣の深い大学教授に半構造化面接を行い、演習計画の具体的な考え方や教育方法について整理・分析した。さまざまな医療現象でいかに「気づき」の能力を引き出せるかを意図していた。例えば静的な写真から動画へと教材を変化させるなど、小さな変化に気づけるよう様々な工夫を段階的に進めていた。また推論や省察する際は、教員が誘導するのではなく、学生の考えを掘り起こす、引き出す、発想を広げ・深めることに力点をおいており、教員の教育力を高める必要性も感じていた。課題は、臨床推論能力の評価観点が様々であり、客観的な指標として共通するものは見出すことはできなかった。 第3段階の研究は、第2段階の研究で臨床推論や判断の指標がないということを踏まえ、看護介入の判断のための臨床推論・臨床判断において具体的で限定的な臨床場面で、判断の共通要素を帰納的記述的に分析し導いた。具体的には、せん妄の術後の高齢者に対して離床を促す臨床判断の要素を導いた。最も大きなカテゴリーとして【離床を促さない場合の判断要素】【慎重に離床を促す場合の判断要素】【判断要素にはならない要素(例えば年齢や疼痛など)】が抽出された。これらのカテゴリが、他の領域や場面でも応用できるのか今後検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度までに3段階の研究を実施した。1段階と2段階は論文作成して学会発表を行った。この2つの研究は研究論文として投稿予定である。第3段階の研究課題は、せん妄の術後の高齢者に対し離床を促す臨床判断の共通要素を導き、看護介入における判断の指標の示唆を得た。2024年度に看護の専門学会で発表予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度に行った研究の成果を学会などで発表を予定している。また第4段階の研究として、高度実践看護師がどのような臨床推論をしているのか、どのように考えて思考しているのかなどを質的記述的に分析し、言語化していく計画をしている。その成果によって、教育プログラムの目標となる方向性が示せるものと考える。
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