視線分析を用いた多重課題における臨床推論力を高める教育プログラムの開発
Project/Area Number |
20K10687
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
會田 みゆき 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20214512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00291740)
山岸 直子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (10320821)
金 さやか 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (50736585)
東口 晴菜 埼玉県立大学, 大学院保健医療福祉学研究科, 大学院研究員 (60890530)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 視線分析 / 突発事象 / 臨床推論力 / シミュレーション教育 / 多重課題 / 看護基礎教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、視線分析を活用し、看護基礎教育における学習者の、多重課題場面での臨床推論力を育成する新たなシミュレーション教育プログラムを開発することを目的とする。 2020年度は、多重課題場面での学習者の情報獲得と思考過程について、視線追跡装置により視覚情報を可視化し、臨床推論の特徴を明らかにする。2021年度は、臨床推論の特徴を踏まえた多重課題場面のシナリオおよびルーブリックを作成する。2022~2023年度は、作成した教材に沿ったシミュレーション教育の実施および学習者の臨床推論力を評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度の予備調査をもとに本調査を実施した。本調査では、多重課題場面における看護学生の視覚情報と思考の特徴を看護師との比較から明らかにした。 【調査の概要】対象:看護大学4年次学生8名、看護師7名。調査手順:1)シミュレーションは複数受持ち時の予期できない多重課題(突発事象場面)とし、臨床判断の気づきおよびその時の思考に焦点を当てるため、多重課題出現初期の1分間とした。被験者には眼球運動測定装置[TalkEye Lite TTK2951]を装着し録画。2) 録画した動画を見ながら、場面における気がかり、行動の根拠、行動時の視線の意味、判断等について、半構成面接を実施し確認した。分析方法:眼球運動再生プログラムを用い、対象者ごとに着視および注視の対象領域、時間、回数を集計し、逐語録におこした面接内容を照合し、視覚情報と思考の関係を整理した。 【調査結果】1)総注視時間、総注視回数、注視対象領域数の平均は看護師の方が多かった。患者別注視回数および注視対象領域数は、学生はB氏、看護師はA氏の方が多く、A氏においては看護師の方が有意に高かった。2)訪室時の思考と対応:看護師、学生ともにA氏が急性期にあると認識し訪室していた。看護師はA氏の全身状態を短時間で確認し、緊急性の判断、客観的評価の必要性、悪化原因の追究、辛さへの対応がみられた。一方、学生はA氏の主観的な症状を主に確認し、辛さの対応への戸惑いが多くみられた。3)突発事象への対応:看護師はB氏の突発的な動作確認とA氏の観察を交互に行うものが多いが、学生はB氏の動作確認、介助を行うものが多かった。 学生は状態の悪い患者を気にかけながらも、突発事象への対応に比重が置かれる傾向があり、気がかりの関連情報の収集スキルの獲得、優先事項の判断ができるシミュレーション教育の必要性が示唆された。2023年度は教育プログラム作成、実施、評価を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は本調査を実施したが、COVID-19感染の影響により、シミュレーション教育プログラム(シナリオおよびルーブリック)の作成とパイロットスタディ実施による教育プログラム案の修正まで進められなかった。2023年度に実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、シミュレーション教育プログラム(シナリオ・ルーブリック)案を作成する。作成したプログラム案で5名の学生にパイロットスタディを実施し、プログラムを修正後、修正したプログラムの実施および評価を行う。プログラムの評価は、自記式質問紙調査による学習者のプログラム実施前後の変化と視線追跡装置による学習者の視線の変化を基に行う。質問紙調査の内容は、看護実践能力(看護実践能力尺度;鈴木,2016)、多重課題時の対応に関する自己評価、ルーブリックによる学習目標の達成度評価、学習の満足度・活用回数などとする。教育プログラムの評価に基づき、視線追跡装置による分析データを活用 したシミュレーション教育プログラムを提示する。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)