看護師特定行為における解剖体を用いたトレーニングセミナーの構築
Project/Area Number |
20K10726
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Tokyo Health Care University (2021-2022) Aichi Medical University (2020) |
Principal Investigator |
鈴木 里美 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (90387796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒澤 昌洋 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (00586068)
中野 隆 愛知医科大学, 医学部, 教授 (30148332)
篠田 かおる 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (70329829)
平井 宗一 日本大学, 医学部, 教授 (70516054)
福重 香 愛知医科大学, 医学部, 助教 (30805023)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 特定行為研修 / 解剖体を用いたトレーニングセミナー / 筋肉注射接種部位 / 看護師特定行為 / 解剖体 |
Outline of Research at the Start |
本研究は特定行為研修の教育機関と医師養成機関が密に連携し、解剖体を用いた特定行為の技術修練を実践し、患者の医療安全の向上を図るものである。今後、特定行為制度の普及するにつれて、多くの看護師に高度の技術が求められる時代になると予想されるが、これまでに看護師の医療行為において患者の医療安全の担保と医療行為の質向上を目的として、解剖体を用いた技術修練を導入している施設は皆無である。本研究は、今後、更なる専門性、多様性が求められる特定看護師において、モデルケースとなり得るものと考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年8月に開催の夏期セミナーにおいて,特定行為を行う上で必要とされる知識を,医師,当大学を卒業し特定行為研修の認可を受けたナースプラクティショナーとして勤務している修了生,看護教育に携わる教員とともに,特定行為研修を受けた大学院生,看護学生,医学部の学生の合同で解剖を行うセミナーを開催した。特定行為研修を受講する大学院生に対しては,必要な知識を医師国家試験より抽出し,セミナー前後で試験を行い知識の変化を比較評価した。さらに、令和5年2月に開催の冬期セミナーにおいて、特定行為を行う上で必要とされる知識を体系化させるため、過去の文献データをまとめ、実際の解剖を医療安全上必要とされる構造を明確になるよう進めていった。 医師,医学生,特定行為研修を受ける大学院生と共同開催することで,実際の現場に役立つ知識や課題を抽出し,チーム医療時代の多職種間教育にどのように作用するかをアンケート調査した。 令和4年8月に開催のセミナーにおいて,COVID-19のワクチン接種を多くの看護師が行っていることから,解剖体を用いて,ガイドラインに記載されている筋肉注射接種部位の安全性について検証するための解剖を行い,チーム医療時代の多職種間教育を鑑み,医師,医学生,特定行為研修を受ける大学院生とともに、令和3年度の解剖も含め比較検討した。 従来から推奨されている,肩峰から真下に3横指程度下と肩峰下の前後腋窩線を結ぶ高さで比較検討した。接種部位が上方すぎるとワクチン関連肩関節障害を,下方すぎると橈骨神経障害を起こすリスクがあるとされている。2~3横指下では施術者の指の太さにより差が大きく,三角筋下の滑液包を損傷する可能性があり,肩峰下の前後腋窩線を結ぶ高さでは,上腕後面・外側の近くを支配している上外側上腕皮神経を損傷する可能性があることを再度確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第2段階:特定行為で必要とされる知識の抽出と評価及び特定行為研修の解剖隊を用いたトーニングセミナー開催 特定行為を行う上で必要とされる知識を,医師,当大学を卒業し特定行為研修の認可を受けたナースプラクティショナーとして勤務している修了生,看護教育に 携わる教員とともに検討し,医師と同等レベルと設定した。必要な知識を医師国家試験より抽出。セミナー前後で試験を行い知識の変化を比較評価した。 特定行為研修受講の大学院生および医学生少人数での解剖体を用いたトレーニングセミナーを令和4年8月に開催し,前後でアンケート調査を行った。医師,医学生,特定行為研修を受ける大学院生と共同開催することで,実際の現場に役立つ知識や課題を抽出し,チーム医療時代の多職種間教育にどのように作用するかをアンケート調査した。 令和4年8月に開催のセミナーにおいて,COVID-19のワクチン接種を多くの看護師が行っていることから,解剖体3体を用いて,新型コロナワクチン接種の安全性のため配布された注意点・方法に記載されている,筋肉注射接種部位の安全性について検証するための解剖を行い,令和3年度に解剖したデータとチーム医療時代の多職種間教育を鑑み,医師,医学生,特定行為研修を受ける大学院生とともに比較検討し、論文にまとめ投稿した。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度2023年2月の解剖セミナーまで実施し、データー収集及び教材の撮影を行っていたため、編集及び教材の作成が今年度に移行した。 トレーニングセミナー前後で実施している、必要な知識を医師国家試験より抽出し,セミナー前後で試験を行い知識の変化を比較評価した内容と、チーム医療時代の多職種間教育にどのように作用するかをアンケート調査の結果を集約し、統計学的解析を行う。 トレーニングセミナーで実施している解剖及び、特定行為を行う上での文献を裏付けにした学習内容を整理し、医療安全を担保した特定行為における実践的な学習内容をまとめ、指導指針を策定する。 解剖図のみしか学習の方法がない現状の特定行為研修者のため、医療安全を意識した教材作成を行う。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)