医療観察法通院処遇対象者への訪問看護における看護実践指針の開発
Project/Area Number |
20K10735
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
奥田 淳 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50382320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 順三 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50159555)
升田 茂章 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80453223)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 医療観察法 / 通院処遇 / 訪問看護 / 看護実践 / 看護師支援 |
Outline of Research at the Start |
研究代表者の先行研究により訪問看護師が通院処遇対象者を支援する上で、様々な困難な課題があると明らかになったが、訪問看護師を支援する手立てについての研究は未だなされていない。そこで、本研究ではこれらの看護師が抱く医療観察法の困難な課題や対象者支援において、専門知識を有する看護師がどのように工夫をして看護実践を行っているか、その看護実践内容を質的研究方法で明らかにする。次に明らかになった看護実践内容をデルファイ法により妥当性を検証し、看護実践指針を作成する。看護実践指針は、通院処遇対象者の訪問看護における看護実践を補うためのマニュアルや教育的資料としての活用ができる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は研究者の先行研究である医療観察法通院処遇対象者の訪問看護における困難に対して、その困難を解消するための看護実践指針を作成することを目的とした研究である。 研究の第1段階で訪問看護における困難を解消するための看護実践上の工夫を質的研究により明らかにした。「対象者の観察や評価の課題」、「再他害行為防止支援の課題」、「社会復帰支援の課題」、「処遇制度に基づいた支援提供における課題」の5つカテゴリーの困難に対して、42項目の看護実践上の工夫を明らかになった。そして、研究の第2段階として、これらの看護実践上の工夫を看護実践指針として活用できるようにするために、デルファイ法を用いて検証した。結果、41項目がコンセンサスを得ることができ、新たな追加項目として1項目がコンセンサスを得ることができた。1項目はコンセンサスを得ることができなかったため、削除となった。この研究成果を学術誌に論文として公表した。また、デルファイ法により得られた研究成果は、看護実践指針としての基礎資料となり、今後看護実践指針として作成をしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の第2段階で医療観察法訪問看護における管理上の困難に対して、訪問看護施設の管理者を対象にどのような管理上の工夫を行っているかを調査する予定であった。しかし、医療観察法対象者を受け入れている訪問看護施設が少ないうえに、管理者に研究対象者が限定されているため、研究対象者を見つけることが困難な状況が続き、進捗が遅れたと判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
コンセンサスを得ることができた看護実践上の工夫は、看護実践指針として活用できるように、困難事例や実践する上での注意点などを示して指針を作成することが今後の予定であ る。また、研究者の先行研究である医療観察法通院処遇対象者の訪問看護における困難において、管理上の困難に対する工夫について、現在、データ収集をしているところである。引き続きデータ収集と分析を行い、論文を作成し、学術誌に投稿する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)