Project/Area Number |
20K10736
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山口 昌子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (00554536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 あさみ 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (60310794)
上田 伊津代 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (90530709)
赤松 弘朗 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (10646582)
山本 信之 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (60298966)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 分子標的治療 / 皮膚障害 / セルフケア / アピアランス / QOL / アドヒアランス / がん患者 |
Outline of Research at the Start |
分子標的治療薬(EGFR 阻害薬)の副作用による皮膚障害は、命に関わる障害ではないものの、痛みや日常生活動作への影響といった身体的な苦痛をきたす。また、皮膚に現れる症状のため外見的な変化により心理的な苦痛も同時に伴う。皮膚障害の程度が患者のQOLに影響を与えているが、皮膚障害に対する患者のセルフケアへの取り組みにおける困難にどのようなことが関連しているか詳しい実態は明らかにされていない。分子標的治療(EGFR 阻害薬)による皮膚障害の症状を上手くコントロールすることが患者のQOL維持と治療継続の鍵となることから、皮膚障害のセルフケアに対する困難にどのようなことが関連するのか実態を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、分子標的治療を受ける進行肺がん患者に出現する皮膚障害へのセルフケア困難にはどのようなことが関連するのか実態を明らかにすることである。 今年度は、①分子標的治療中で皮膚障害が出現している肺がん患者へのDLQI、MDASI-J、HADSとセルフケア行動に関する質問紙調査を実施した。その結果、皮膚障害へのセルフケア困難の要因には、皮膚障害以外の有害事象がある、家族や周囲から受けるサポートが少ない、就業していることが明らかとなった。②自宅で皮膚障害へのセルフケアに取り組んでいる肺がん患者において、皮膚障害における日常生活、社会生活への支障についてどう感じているか、皮膚障害を体験しながらも治療を継続するプロセスについて、インタビューを実施した。その結果、患者の皮膚障害の程度は、日によって変化し、増悪と改善を繰り返しており、皮膚や爪の手入れに追われる毎日であった。特に爪囲炎は、痛みを伴うことで、歩行や家事といった日常生活や就業に支障をきたしていた。治療が効いているから「これくらい我慢」とこまめなセルフケアを実施していた。しかし、なかには良くならないからとセルフケアを中断している患者もいた。COVID-19の影響で研究に遅れが生じているが、引き続きデータ収集、分析を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響下で研究参加者のリクルートに難渋したことで研究が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
量的研究については、データ収集と分析を終了し、今年度中に投稿を目指していく。質的研究についても分析に着手し、今年度中に投稿を目指す。
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