Project/Area Number |
20K10770
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Saitama Medical University (2021-2023) Toho University (2020) |
Principal Investigator |
櫻庭 奈美 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (90709213)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | がん疼痛 / がん看護 / 認知機能低下 / 高齢者 / 認知症 / 看護実践 / ケアプログラム / 教育プログラム |
Outline of Research at the Start |
2020年度は、看護師に対する疼痛ケアプログラムのアウトカムの検討を行う。そのためには、文献的考察と患者アウトカムを検討すること、同時に看護師に対して質問紙調査を実施し、看護師のアウトカムについて検討していく。 2021年度は、疼痛ケアプログラムを実施していく。プログラムのプロトコールを確定し、対象者のリクルートを行い、ケアプログラム実施のために具体的な日程調整を行う。 2022年度は、疼痛ケアプログラムの有用性を検証する。患者ならびに看護師におけるアウトカムを評価し、看護実践のプロセスも評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
実践モデルの有用性の検討にあたり、有用性を評価するための指標を作成した。構成概念の検討には看護師の実践の質評価尺度、臨床判断尺度、がん疼痛看護尺度など国内外、幅広く文献検討を行った。その結果から、測定指標を開発し、探索的因子分析を行った。結果、48項目の尺度を開発した。その尺度をもとに新たに37項目5因子【患者の普段の生活からの状態理解】【がん疼痛緩和における戦略的アプローチ】【潜在能力を生かす内的・外的な環境調整】【共同による疼痛管理に向けた仮説検証】【がんの病態を判断するための総合的評価】の疼痛緩和のための看護実践困難尺度の開発を行った。サンプルサイズが不足しており、因子探索的研究にとどまっているが、今後は、有用性検討のための尺度とさせるため、サンプルサイズを増やし、再度、探索的因子分析、確証的因子分析を行い、看護師が困難をいただきやすい看護実践についても明らかにしていく。さらに、その困難をいだきやすい看護実践が、本モデルを用いることにより、どのように変化するのかという結果をもって、本モデルの有用性を検証していく。 また、看護実践においてモデルの有用性は、看護師だけでなく、患者に対するアウトカムも必要となる。そのため、モデル有用性の患者側のアウトカム設定のため、認知機能の低下した高齢がん患者への質的インタビューを行い、どのような状態の場合に患者の生活の質が保持できているのか、検討し、本モデルの有用性指標の確立を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本モデルの有用性の検証に必要なアウトカムが、既存の研究から適切であるものの選定が困難であり、尺度開発、指標開発から始めているため、時間を要している。さらに、患者側のアウトカム選定も認知機能が低下しているという観点から、対象者への倫理的配慮、収集したデータの解釈が困難であり、時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
看護師のアウトカムを再検討し、患者側のアウトカム指標を作成したうえで、本モデルの有用性を検証していく。モデルの有用性を検証するために看護師の協力が不可欠であるが、看護師へのプレインタビューでは、業務時間内にモデル説明を受ける時間が確保しにくいという現状が明らかとなった。そのため、看護師に対して負担が少ない方法の一つとして、動画視聴、ないし、管理職への講義と伝達講習という2案を検討している。
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