クリティカルケア看護領域におけるcomfortケアモデル構築のための基礎的研究
Project/Area Number |
20K10786
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大山 祐介 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (40789567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 明 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (30401764)
山勢 博彰 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90279357)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | コンフォート / 重症患者 / クリティカルケア / クリティカルケア看護 / comfort / 苦痛 |
Outline of Research at the Start |
クリティカルケア看護におけるcomfortの概念分析,看護師対象の質的研究の結果から作成したcomfortの概念モデルを基盤にする。クリティカルケ ア看護におけるcomfortケアモデル構築に向けて,本研究では以下のことを明らかにする。 1)クリティカルケア看護を専門とする看護師を対象にWEBアンケート調査を行いcomfortの概念モデ ルの構造を確認する。2)クリティカルな状況の患者がcomfortを知覚した体験を明らかにし,comfortの概念モデルの項目について患者視点での妥当性を確認する。
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Outline of Annual Research Achievements |
ICUに入院した重症患者を対象に参加観察と半構造化インタビュー調査を行った。主に循環器疾患患者が対象となり、15人の患者からデータ収集を行った。研究者がICUを訪問した際の患者の状況に応じて、検温・処置等の場面を参加観察し、フィールドノーツを作成した。 インタビューはICU入室中と退室後に行った。インタビューの内容は、①ICUの印象、②苦痛や不快に感じたこと、③苦痛や不快が和らいだこと等で、同意を得てICレコーダーに録音した。 テーマ分析を行い、フィールドノーツやインタビューデータの逐語録を精読後、研究目的の内容を示す文節を取り出しコードとした。コードを類似するパターンや共通性・差異性を考慮して分類した。分類したコードの意味内容にもとづき、患者のdiscomfortやcomfortのありようを踏まえてテーマを付けた。 その結果、以下の5つのテーマにまとめられた。[不確かさの重なりと現状の確認による落ち着き]、[遠慮や我慢と気づかいへの安心]、[痛みや喉の渇きと介入による緩和]、[身体的なコントロールの喪失と身を委ねることで得られる楽さ]、[どうしようもない状況や環境的なdiscomfortに対する割り切り]であった。 本研究の内容は、2023年7月1日に開催の第19回日本クリティカルケア看護学会学術集会で発表する予定である。その後、英文誌に投稿し、年度末までの論文掲載を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ過において、研究者が臨床現場に入ることができない状況であった。そのため、データ収集ができなかった。そのことが、その後の研究の進捗に影響している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初は30人からインタビューすることを計画していたが、一人の研究対象者に複数回のインタビューが可能であった。そのため、15人でも十分なデータが得られ、データの飽和に至っていると考えられたため、それ以上のデータ収集は行わないこととした。 本研究の対象者が重症患者であるため、ICUに入院後の同意取得が困難であった。このことで同意取得が可能な予定心臓手術を受けた患者が、対象者の中心となった。 今後は8月までに分析を終え、9月に論文投稿を行う予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)