出口を見据えた不眠医療の確立をめざすSDMの臨床実装と普及にむけた検討
Project/Area Number |
20K10792
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
青木 裕見 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (40803630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
高江洲 義和 杏林大学, 医学部, 非常勤講師 (90421015)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 睡眠薬 / 不眠症 / 出口戦略 / 共同意思決定 / shared decision making / デシジョンエイド / decision aid / SDM |
Outline of Research at the Start |
近年、不眠症に対し、睡眠薬だけでなく、認知行動療法などの心理社会療法も有用であることがわかってきた。しかし、わが国では依然、睡眠薬の使用に偏重しており、睡眠薬の長期・高容量の使用による依存の形成、転倒リスクの増大、認知機能の障害などが社会問題になっている。そこで、本研究は、睡眠薬を使用中の人と医療者が、薬を減量・中止するという選択肢もあることを共有し、薬を続ける利点・欠点、心理社会療法の利点・欠点を見くらべ、話し合いながら、一緒に今後の治療を決めるシェアード・デシジョン・メイキング(共同意思決定,SDM)の手法の確立と普及をはかる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、睡眠薬を使用中の人向けに、生活改善の具体策、長期に睡眠薬を使用する利点・欠点、心理社会療法の利点・欠点を示した shared decision making (共同意思決定, SDM)の補助ツールであるデシジョンエイドを開発し、睡眠薬を使用中の人と医療者が、そのツールを使いながら、一緒に今後の治療を決める SDMの手法の効果(社会問題となっている長期・高容量の睡眠薬の使用を改善させうるか)を外来診療において、検証することである。
令和4年度は、まず、令和3年度に実施した当事者・医療者を対象としたSDMの意識の比較に関するオンライン調査の結果について、国内の関連学会で報告した。併せて、結果を国際学術誌に発表した。さらに、令和2年度に開発したSDMの支援ツールであるディシジョンエイドの普及をはかるべく、講習を企画し、開催した。医療者の参加を得て、不眠症治療やSDM、そこでのディシジョンエイドの活用について、レクチャーと事例を用いたディスカッションを通じて学び、理解を深める内容とした。参加者の満足度は高く、また不眠症治療や睡眠薬の使用に関する意識およびSDMの理解に対する参加者の自己評価は、講習前に比べて講習後、向上していた。本講習は、SDMおよびディシジョンエイドの普及に有用であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
開発したディシジョンエイドについて、普及にむけた取り組みに着手することができたため、概ね順調に進展したと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、以下の通り、研究を遂行していく予定である。 ・開発したデシジョンエイドを臨床導入すべく、医療者を対象に、SDMの概念や本ツールのSDMにおける使用方法に関するオリエンテーションを実施する ・多職種を対象とした本ディシジョンエイドの講習を開催する その上で、睡眠薬を使用中の当事者と医療者が、治療の選択肢を共有し、一緒に治療法を決めるSDMの有用性について、当事者・医療者双方からの評価を得て、更なる普及に向けた検討をはかっていく予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(46 results)
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[Journal Article] Does cognitive behavioral therapy for anxiety disorders assist the discontinuation of benzodiazepines among patients with anxiety disorders? A systematic review and meta-analysis.2021
Author(s)
Takeshima M, Otsubo T, Funada D, Murakami M, Usami T, Maeda Y, Yamamoto T, Matsumoto T, Shimane T, Aoki Y, Otowa T, Tani M, Yamanaka G, Sakai Y, Murao T, Inada K, Yamada H, Kikuchi T, Sasaki T, Watanabe N, Mishima K, Takaesu Y
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Journal Title
Psychiatry Clin Neurosci
Volume: 75
Issue: 4
Pages: 119-127
DOI
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Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] ベンゾジアゼピン系受容体作動薬の減薬困難感に関連する要因の検討2022
Author(s)
竹島正浩, 青木裕見, 家研也, 勝元榮一, 津留英智, 坪井貴嗣, 稲田健, 喜瀬守人, 渡邊衡一郎, 三島和夫, 高江洲義和
Organizer
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Organizer
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青木裕見, 高江洲義和, 鈴木正泰, 岡島義, 竹島正浩, 志村哲祥, 内海智博, 小鳥居望, 山下英尚, 栗山健一, 渡辺範雄, 三島和夫
Organizer
日本睡眠学会第47回定期学術集会
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