Project/Area Number |
20K10798
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
櫻井 信人 関西国際大学, 保健医療学部, 准教授 (40405056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 雅美 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (50293808)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 自死遺族 / 自助グループ / アクションリサーチ / ポストベンション / 自殺対策 / 精神看護 / 自死遺族支援 / 心的外傷後成長 / 支援グループ / ケア |
Outline of Research at the Start |
研究者らは、自殺後に遺された遺族へのケアに長年取り組んでおり、精神看護を専門とする看護師で構成された自死遺族支援グループを立ち上げ、研究と活動の両面から地域の自殺対策に取り組んできた。今回、自死遺族が集い語る場というこれまでの内容に加えて、身内の自死を経験した中でもポジティブな視点を獲得する心的外傷後成長(PTG)という新たな視点を取り入れた自死遺族支援グループの構築を目的に研究を計画した。 本研究は、ミューチュアルアクションリサーチの手法を用いて、自死遺族支援グループを参加者と協働しながら運営し、実践を通して自死遺族の成長を観察し、心的外傷後成長に寄与する活動内容を検討していくものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究はアクションリサーチの手法を用いて、自死遺族支援グループを発展的に運営していくことを目的としている。自死遺族支援グループの変容過程を可視化し、自死遺族の心的外傷後成長についても考察をした上で、自死遺族の心的外傷後成長に寄与する自死遺族支援グループの構築を目指している。 研究開始時よりCOVID-19の影響を大きく受け、自死遺族支援グループの開催ができないことがあったが、2022年度は計11回開催し、延べ65名の参加があった。COVID-19の影響は続くものの2022年度は8月のみ中止となり、その他の月は開催につなげることができた。 2021年度は参加者とスタッフの力が向上し、グループの進化が認められた。2022年度はその力を維持しながら、活動を進めている状況が確認された。研究対象者となる継続的参加者の参加目的は、語ることからつどうことに変容しており、参加当初の気持ちの揺れ動きや落涙の時間は減少していた。また、新規参加者が来た際は話を傾聴して、自身の体験を語る様子が確認された。これは、参加当初は自身のことを話すことに終始していた参加者が、継続的参加を通して他者の話を聞く側に変容し、支援される側から支援する側へと意識が拡大してきていると捉えられた。これらの研究対象者の様子の変化や参加目的の変化は、自死遺族支援グループの参加を通して体得した心的外傷後成長と考えられた。 本研究を通して、他者を支える視点が芽生えているが、一方で参加者がスタッフになる様子は確認できなかった。新規参加者が加わると、継続的参加者の変容も促進されており、今後の更なる変容が期待される。引き続きアクションリサーチを通して、自死遺族支援グループを発展させ、自死遺族の心的外傷後成長を促していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度はほぼ計画とおり進んだが、前年度まではCOVID-19の影響を受け、自死遺族支援グループ自体が開催できない事態が生じていた。そのため、研究期間全体で見ると進捗はやや遅れている。本研究はアクションリサーチを用いているため、定期的に自死遺族支援グループを開催し、データを収集していく必要がある。また、変容が確認されず停滞する期間が続くこともあるため、自死遺族支援グループの変容を見るには時間をかけた調査が必要となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度はCOVID-19の影響が落ち着くことが予想される。そのため、自死遺族支援グループを計画通りに開催し、データ収集を進めることができると考えている。データ収集では、自死遺族支援グループの現状や振り返りを研究対象者と共に実施し、全員で共有をした上で、自死遺族支援グループの今後の方向性について検討を行なう。現時点においても自死遺族支援グループの変容が確認され、自死遺族の心的外傷後成長も見えているが、更なる進化を見出したいと考えており、研究期間をもう一年継続してデータを収集していくことを検討している。
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