Project/Area Number |
20K10819
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Seijoh University |
Principal Investigator |
坂井 一也 星城大学, リハビリテーション学部, 教授 (10531478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 誠 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (20532823)
木村 大介 関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (90513747)
窪 優太 星城大学, リハビリテーション学部, 助教 (90836008)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 統合失調症 / 認知機能 / 対人関係 / ブラインド / プログラム |
Outline of Research at the Start |
統合失調症者の社会的転帰(就労など)には、精神症状よりも認知機能と対人関係が大きく関与している。ブラインドサッカーは健常者(晴眼者)も目隠しをすることにより行えるスポーツであり、ブラインドサッカーによる簡単な練習が認知機能(注意・集中・情報処理)と対人関係の改善に効果があると報告されている。 今回は、ブラインドサッカーを主に用いた統合失調症者に対する認知機能、対人関係改善に焦点を当てたプログラムの開発と検証を行う。本研究が、統合失調症者の認知機能、対人関係の改善に貢献し、統合失調症者の就労及び社会参加が促進されることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
ブラインドサッカー(簡単な練習)が、コミュニケーション能力、信頼関係構築の向上に寄与すると言われている。通常、晴眼者は、情報の8割程度を視覚から得ていると言われ、ブラインドサッカーは視覚情報に頼らないコミュニケーションが必要とされる。通常のサッカーとは違い、アイマスクをしてサッカーをすることにより、視覚以外の感覚からの情報を適切に処理し、環境の認知ができるように注意を注がなければならない。プレイヤーは、直接音、反射・反響音、気流、足の裏からの情報などを、建物や地面などの環境の構造や機能の概念的枠組みと結び付けて、総合的に認知することで空間を認知する必要があり、日本ブラインドサッカー協会は、注意力・集中力・情報処理能力が向上するとしている。 統合失調症者は、場の空気が読めない、言葉を表現することが苦手、相手との 距離感が掴めないなどのことから、社会生活や日常生活のしづらさを抱えており、対人関係の病と言われている。 2021年度は当初の予定ではパイロットスタディを行う予定であったが、2020年度と同様に、新型コロナウィルスの影響で、対面での研究が困難な状況であったために、ゼミ生の卒論として大学生に対して「ブラインド体験プログラムによるコミュニケーション能力向上の検証」を行った。感染対策で対象者が8名と少なかったが、コミュニケーション能力向上の可能性があることが確認された。 2022年度は、新型コロナウィルスの影響が続いたが、対面での研究者会議を2回、ブラインドサッカー協会による体験プログラムを1回行った。「Communication Skills Training program with Blind experience」(案、仮称)のマニュアルを作成した。現在、介入研究に向けて研究倫理申請書を作成中である。 新型コロナウィルスの影響で進行が遅れているが、2023年度は介入研究を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度から2022年度も新型コロナウィルスの影響で、日本ブラインドサッカー協会の研修が中断され、また研究協力施設(医療機関)への出入りも規制されている。2023年になりようやく規制が少し緩和され始めた。 2021年から日本ブラインドサッカー協会の研修会が小規模ながらオンラインで行われるようになったので、研究者の坂井、古賀が参加し、ブラインドを利用したプログラムの検討を行った。 2021年度も新型コロナウィルスの影響で対面でのプログラム実施が難しい状況であったために、ゼミ生の卒論として大学生に対して「ブラインド体験プログラム によるコミュニケーション能力向上の検証」を行った。また、日本ブラインドサッカー協会のオンライン研究会に参加した。 2022年度、ようやく対面での研究者会議を2回行うことが出来、ブラインドサッカー協会によるブライドサッカー体験を行うことが出来た。その結果、「Communication Skills Training program with Blind experience」(案、仮称)のマニュアルを作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度から2022年度まで、新型コロナウィルスの影響で研究が滞っている状況である。 2022年度後半に対面による研究者会議などを行い、「Communication Skills Training program with Blind experience」(案、仮称)のマニュアルを作成した。 2023年5月8日から新型コロナウィルスが5類に変更されるため、研究施設での介入研究が行える環境になる予定である。現在、介入研究に向けて研究倫理申請書を作成中であり、7月からの介入研究を実施予定である。状況によっては、研究期間を1年間延長する可能性がある。
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