性暴力被害者支援における急性期看護実践のための研修プログラム開発と評価
Project/Area Number |
20K10948
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences |
Principal Investigator |
家吉 望み 東京有明医療大学, 看護学部, 准教授 (00582248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米山 奈奈子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20276877)
加納 尚美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (40202858)
三隅 順子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 非常勤講師 (80282755)
主田 英之 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90335448)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 性暴力被害者支援 / 性暴力対応看護師 / 研修プログラム開発 / フォレンジック看護 / アンケート調査 / 研修プログラム / 実態調査 |
Outline of Research at the Start |
研究代表者は、被害者と支援者双方の実証的データと文献検討を基に作成した「被害直後の性暴力被害者支援に求められる看護実践能力」の内容をデルファイ法により検証した。その結果、12領域88項目の合意形成がなされた。本研究では、合意形成された「被害直後の性暴力被害者支援で求められる看護実践能力」12領域に基づいた性暴力被害者支援の看護実践のための研修プログラムを開発し、開発された研修プログラムが被害者支援における急性期看護実践能力の向上に効果的であるのかを検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度に実施した「連携型」ワンストップ支援センターの協力病院における性暴力被害者支援の実際と課題を把握するためにWEBアンケートによる実態調査研究の結果ともとに、医療者のスキルアップとして必要度が高い項目を基盤とした全2日間10時間程度で開催できる『成人女性への性暴力被害対応研修プログラム』を作成し、講師チームの決定および教材開発・検討を実施した。プログラム内容の特徴として法医学の視点を加え、問診の取り方、被害者の全身観察、傷等の記録の方法(写真の撮り方を含む)、証拠採取実施等、臨床で活用できる内容を組み込んだ。 研究対象者の選定:2022年は便宜的に抽出した4カ所において開催したが、2023年は追加で東京都(第1回目:8月12日、2回目:9月9日)と群馬県(9月3日)の2カ所にて追加し開催した。参加者の条件は「性暴力被害者支援に関連する立場にあるもの」とし、協力病院スタッフ、ワンストップ支援センター支援員等とした。研修参加者には受講後に研修受講後アンケート、研修修了時の確認テスト、受講後3か月のトランスファー評価アンケート、受講後6か月のビジネス・リザルト評価アンケート調査の回答を実施した。結果、2023年の参加者合計は28名であり、本研究の総参加者は59名となった。プログラム終了後の確認テストの平均点は74.5点であった。業務への応用する可能性については、かなり高いが56%、いくらかあるが36%、まったくないが8%であった。特に記録の取り方、証拠採取、帰宅支援、二次被害予防、二次受傷への対策について活用できると回答された。6か月後の臨床への活用に関しては、講座受講後に45.5%が被害者対応を実施しており、獲得した知識・スキルのすべての項目で「役立っている」が多かった。特に、「性暴力の概要」、「被害者に起こり得ること」、「急性期対応」が役立っている結果となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度に開催した研修会への参加者が31名だったため、2023年度に追加の研修会を開催した。その為、受講後の3か月・6か月後アンケート実施の期間確保および集計、分析のため延長が必要になった。
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Strategy for Future Research Activity |
論文作成および論文投稿を行う。 2021年度に実施した『「連携型」ワンストップ支援センターの協力病院における性暴力被害者支援の実際と課題』を関連学術誌に投稿する。加えて、2023年度に終了した研修プログラムの参加者アンケートの調査結果を関連学会学術集会で発表し、学術誌に投稿する。
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Report
(4 results)
Research Products
(2 results)