特別養護老人ホームの認知症者への誤嚥性肺炎予防に必要な看護師のコンピテンシー構築
Project/Area Number |
20K11026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
天木 伸子 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (40582581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百瀬 由美子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (20262735)
藤野 あゆみ 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (00433227)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 誤嚥性肺炎予防 / 特別養護老人ホーム / コンピテンシー / 誤嚥性肺炎 / 高齢者看護 / 認知症 |
Outline of Research at the Start |
特別養護老人ホームの認知症高齢者に対する誤嚥性肺炎予防に必要な看護師の能力(コンピテンシー)について、概念枠組を作成し、ハイパフォーマーの看護師へのインタビューを分析し、コンピテンシーモデルの構築を行う。コンピテンシーモデルについて専門家パネル会議を用いて内容を精選し、調査によりコンピテンシー自己評価表の妥当性の検証を行う。コンピテンシーの構築は、Spencer & Spencerの示すコンピテンシーモデルの開発を参考に実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、特別養護老人ホーム(以下、特養)の誤嚥性肺炎予防ケアと実践の困難について、フォーカスグループインタビュー法を用いた調査および質的分析を行った。 研究対象者は、2施設の特養に勤務する看護職・介護職11名(看護師2名、介護士9名)であった。インタビューガイドに基づき「誤嚥性肺炎を予防するために心がけて実施している援助内容および援助時の困難」を聴取して内容の類似性からカテゴリ分類を行い、13の【カテゴリ】が抽出された。 特養の看護職・介護職は誤嚥予防のケアとして【摂食嚥下機能にあった食形態の調整】【頸部前屈位で体幹が安定する姿勢調整】【一口量やペーシングの調整】【多職種の協働による食環境の調整】を行っていた。咽頭残留がある場合は【咽頭残留音が聞かれたら食事停止、姿勢調整、空嚥下を行い、最終手段で吸引実施】の対応していた。【食事の量より安全で楽しい食事を大切にする】ことで、無理に食べさせないことを誤嚥性肺炎の予防として実践していた。食後は【口腔ケアの充実による口腔内衛生の保持】も重要視してしていた。特養は認知機能低下者も多く【認知機能に合った声かけや動作誘導による食事支援】【多職種での誤嚥リスクや摂食嚥下機能のアセスメント】を行っていた。また、【摂食嚥下機能低下や食事停止時の判断指標を活かす】ケアで安全な食事を支援していた。食事ケア時に感じる困難は【食形態を下げずに支援したいが安全面から叶わないもどかしさ】【認知症や難聴のある人の摂食嚥下機能低下への対応が困難】であった。特養の看護職・介護職は、誤嚥予防ケアとして食形態調整、姿勢調整、一口量やペーシング調整を実践していた。一方で、嚥下後誤嚥をきたす咽頭残留には経験知による実践が主であることが明らかとなった。咽頭残留に対する援助技術の習得が必要であり、摂食嚥下メカニズムと咽頭残留除去ケアを関連付けた教育が有効と考える。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)