同種造血細胞移植の再発率低下を目指したリハビリテーション法の確立
Project/Area Number |
20K11153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柴崎 康彦 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50568540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 慎一郎 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (60635077)
増子 正義 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (70397115)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 同種造血細胞移植 / リハビリテーション / 筋肉量 / 腫瘍免疫 / 腫瘍免疫動態 |
Outline of Research at the Start |
同種造血細胞移植を行う造血器疾患患者を対象に、リハビリテーションが腫瘍免疫動態に与える影響を明らかにする。 同種造血細胞移植患者は、化学療法や放射線療法、長期臥床などの影響で筋肉量が低下するため、治療サポートの一環としてリハビリテーションが重要である。近年、骨格筋量が固形がん患者に対するがん免疫療法の治療効果に影響を与えることが示されている。同種造血細胞移植も、同種免疫により治癒を目指すがん免疫療法の一種であるが、骨格筋量やリハビリテーション介入が腫瘍免疫動態に与える影響は不明である。 本研究の目的は、同種造血細胞移植患者の予後を改善させる、適切なリハビリテーション法を確立することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、同種造血細胞移植後の腫瘍免疫動態を評価を、HLA半合致移植や臍帯血移植などを含め同種造血細胞移植を行った造血器腫瘍患者全例を対象として、マルチカラーフローサイトメトリー法を併用し、同種造血細胞移植後30日前後の免疫動態について評価を行った。本年度はさらに、移植後100日前後の腫瘍免疫動態についても、症例の蓄積を重ねている。 また、昨年度に引き続き、内皮活性化およびストレス指数(EASIX)が予後に与える影響について解析を行い、ヨーロッパ血液学会で発表した。本解析では、移植後1年時点でのEASIX(EASIX-1year)がその後の非再発死亡に対する有意な予後予測因子であることを発見した。血管内皮機能や血小板活性化は適切なリハビリテーションにより改善が認められるとの報告がある。したがって、EASIXスコアは適切なリハビリテーションを行うことにより改善する可能性がある。今後は同種造血細胞移植の様々な時期におけるEASIXスコアの変動が予後に与える影響について、さらなる解析を行う予定である。 移植成績には様々な要因があるため、適切な予後予測因子を同定することがリハビリテーション介入において重要である。そのため、筋肉量やEASIXを含めたいくつかの予後予測因子を組み合わせることで精度の高い予後予測モデルを構築することが可能かを検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19患者の受け入れを行っていることなどから、リハビリテーションの介入が不十分な状態が続いている。特に比較的筋力が保たれている症例におけるリハビリ介入が不十分な状態であるため、セレクションバイアスが発生してしまう可能性がある。 一方で、筋肉量や栄養状態と移植成績との関連については比較的順調に症例の蓄積や解析が進んでいる。特に、内皮活性化およびストレス指数(EASIX)やHCT-CIなどの既存の予後予測因子との関連性や、筋肉量や栄養状態を用いたより精度の高い予後予測モデルの構築を模索中である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に向け、これまで得られた各種データをまとめ、解析を行い様々な方法を用いて情報発信を行う予定である。 特に、筋肉量、栄養状態、免疫動態を含めた、様々な予後予測因子を組み合わせた総合的な予後予測モデルを構築し、適切なリハビリテーションによりその予測因子の改善が予後の改善につながるかを検討する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)
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[Presentation] Post-transplant relapse of AML within one year is associated with a high mortality rate2021
Author(s)
Takayuki Katagiri, Natsuko Motomiya, Rui Takeda, Masaki Mitobe, Hodaka Yonezawa, Tatsuya Suwabe, Kyoko Fuse, Yasuhiko Shibasaki, Jun Takizawa, Hirohito Sone, Masayoshi Masuko
Organizer
第83回日本血液学会学術集会
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