「心で体を引っ張る」:身体不調時のサイキングアップに関する脳内メカニズムの解明
Project/Area Number |
20K11331
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小谷 泰則 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (40240759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大上 淑美 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 研究員 (30456264)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | スポーツ心理学 / スポーツ心理学会 |
Outline of Research at the Start |
アスリートのためのメンタルトレーニングでは、試合場面での緊張を和らげるためのリラクセーションについては、脳内の神経メカニズムを含め多くの研究や技法の開発が行われている。しかしながら、調子の悪いときに心を奮い立たせ、ベストな状態に近づけていく「サイキングアップ」に関する研究は非常に少ない。一方、近年の脳科学では、脳のON/OFFの切り替えを脳の中の3つのネットワークが行っているという「トリプルネットワーク理論」が提唱されるようになった。本研究では、fMRIと脳波を用いて脳のネットワークの活動を測定し、サイキングアップの脳内メカニズムを調べることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
アスリートのためのメンタルトレーニングでは、試合場面での緊張を和らげるためのリラクセーションについては、脳内の神経メカニズムを含め多くの研究や 技法の開発が行われている。しかしながら、調子の悪いときに心を奮い立たせ、ベストな状態に近づけていく「サイキングアップ」に関する研究は非常に少な い。一方、近年の脳科学では、脳のON/OFFの切り替えを脳の中の3つのネットワークが行っているという「トリプルネットワーク理論」が提唱されるようになった。本研究では、fMRIと脳波を用いて脳のネットワークの活動を測定し、サイキングアップの脳内メカニズムを調べることを目的とした。 2020年度は、新型コロナウイルス感染症が発生したために、実験等は中止することとなった。2021年度はワクチンの摂取率が上がり、感染者数が減少したため11月にfMRI実験を再開したものの、1月に再度新型コロナウイルス感染症発生が広まり、実験を再び中止した。 2022年度は、5月に実験を再開し、実験においては、タイミング課題を利用して、サイキングアップの方法として「シャウティング」や「速いリズムの呼吸法によるサイキングアップ」を行う予定であったが、飛沫防止の観点から中止した。その代わり、課題に対して高い金銭報酬を付与することにより、覚醒水準を上げ、サイキングアップをしている状況 を実験的に再現する方法に変更した。2022年度末までには、fMRIの実験を終了することができたが、脳波の実験が遅れているため、研究期間を延長して研究を実施することとした。 fMRIの実験では、当初の仮説通り、脳の切替えに関係のある島皮質の活動を捉えることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症のため、数度にわたり、実験を中止せざるを得ない状況が続き、予定よりも遅れている。特に首都圏は感染者が多く、感染者数が急激に増加することが多く、そのような状況になった場合には、感染予防の観点より実験を中止する必要があった。2022年度より比較的順調に実験を行えるようになってきたが、実験参加者をワクチン接種者に限定するなどの対応が必要であり、当初の計画よりも大幅に遅れることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は脳波の実験を開始するとともに、fMRIおデータについてネットワーク解析を行いながら、覚醒水準の上昇(サイキングアップ)と関連する脳領域の活動をより詳細に検討する予定。特に、島皮質がどのように覚醒水準の上昇と低下といった切替えに関与しているかを中心に検討を行う。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)
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[Presentation] The Effect of Task Length on Functional Connectivity of the Amygdala in a Picture Viewing Task2020
Author(s)
Yasunori Kotani, Yoshimi Ohgami, Nobukiyo Yoshida, Akira Kunimatsu, Shigeru Kiryu, Yusuke Inoue
Organizer
2020 Virtual Annual Meeting of Society for Psychophysiological Research, Psychophysiology, Volume 57, Supplement 1, S20, Oct. 2020
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