Project/Area Number |
20K11368
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小林 琢也 順天堂大学, 医学部, 助教 (60468585)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茅 元司 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (00422098)
渡邊 大輝 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 助教 (30823281)
呉林 なごみ 順天堂大学, 医学部, 客員准教授 (50133335)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 骨格筋 / 微小管 / 粘弾性 / イメージング / 筋収縮 / 筋挫傷 |
Outline of Research at the Start |
骨格筋はその特異な筋構造に由来する収縮力を発揮する事で、運動器としての役割を果たしている。さらに、体外からの外力に抗して身体を防御している。骨格筋は身体にとって力強い器官であるが、常に損傷の危険に晒されているため、筋構造の力学的安定性は筋機能に必須である。「筋構造―収縮力相関」の構成要素はかなりの範囲で分かってきているが、微小管の「筋構造―収縮力相関」への寄与はほとんどわかっていない。本研究では骨格筋に負荷を与えながら、そこに微小管作用薬を投与し、収縮力計測と筋構造イメージングを組み合わせることで「筋構造―収縮力相関」における微小管の寄与を定量的に解明することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度に行った筋収縮力と筋イメージングの同時計測のための装置開発および改良により、令和3年度は筋の粘性を計測する事、および微小管のライブイメージングを行う事に成功した。これは高性能のステッピングモーターを搭載する事により、粘性と弾性の分離計測の安定性が向上したためである。さらにイメージングに関しては、筋組織の自家蛍光の低減や短波長の励起光による筋組織の変性を避けるための励起光源と蛍光染色試薬の変更が成功に結び付いた。これらを用いて微小管脱重合薬であるコルヒチンの効果を、筋収縮、筋弾性および筋粘性の計測から明らかにするための実験を行った。令和3年度末の時点では完全強縮の形成効率の低下、粘性および弾性が変化する事が見出された。これらの再現実験による詳細な粘性係数および弾性係数の計測、およびステッピングモーター設置により支障を生じたイメージングシステムの改良が令和4年度に必要とされることであった。本年度は詳細な計測を継続したことで、コルヒチンが収縮張力および粘性係数を低下させる事が明らかになった。さらにイメージング装置の大幅な改造により、ステッピングモーターによる筋伸展装置に拮抗しない同時イメージングシステムを構築する事にも成功した。また本装置を用いて行った計測から得られた粘弾性係数を用いた筋の力学モデル構築を試みた。力学モデルによるシミュレーションは変形時の力変化曲線を非常によく再現する事が出来たため、計測された粘弾性係数の数値はおおむね合理性のある範囲内にあるだろうと考えられた。しかしながら完全な一致は見られておらず、その点から非線形な粘弾性要素が存在している可能性が示唆された。今後は非線形要素の計測と筋の内部構造と各粘弾性要素との対応関係を明らかにしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の技術的目標である収縮力とライブイメージングの同時計測についてはおおむね成功している。また、再現性のある伸展歪み形成のためのステッピングモーターを搭載したために生じたイメージング装置の不具合を解消する改造にも成功した。しかしながら装置改良に思いのほか時間がかかったため、同時計測の例数がまだ十分には確保されていない。以上からおおむね順調であると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの結果から筋の粘弾性係数の算出、コルヒチンによる収縮力と粘弾性に対する効果の定量が完成に近づいている。またこれらを用いた筋の力学モデル構築の試みを行った。これらから、粘弾性係数の数値的合理性はおおむねあるものと考えられた。しかしながら力学モデルによるシミュレーションの結果は変形時の力変化曲線と完全に一致するものでは無かった。この結果から、伸展中に非線形に変化する粘弾性要素があるのではないかと推測された。そこで、計測時の初期変形率等を変化させた粘性計測による非線形要素の抽出、また変形中の筋内部の微小管や他の細胞内小器官のリアルタイムイメージングにより、力学モデルにおける粘弾性要素と筋の内部構造との対応関係の解明を今後の予定とする。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Novel Calmodulin Variant p.E46K Associated With Severe Catecholaminergic Polymorphic Ventricular Tachycardia Produces Robust Arrhythmogenicity in Human Induced Pluripotent Stem Cell-Derived Cardiomyocytes.2023
Author(s)
Gao J, Makiyama T, Yamamoto Y, Kobayashi T, Aoki H, Maurissen TL, Wuriyanghai Y, Kashiwa A, Imamura T, Aizawa T, Huang H, Kohjitani H, Nishikawa M, Chonabayashi K, Fukuyama M, Manabe H, Nakau K, Wada T, Kato K, Toyoda F, Yoshida Y, Makita N, Woltjen K, Ohno S, Kurebayashi N, Murayama T, Sakurai T, Horie M, Kimura T.
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Journal Title
Circulation: Arrhythmia and Electrophysiology
Volume: 16
Issue: 3
Pages: 9999-9999
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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