Project/Area Number |
20K11462
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
寺本 圭輔 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70362308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水藤 弘吏 三重大学, 教育学部, 教授 (10513145)
鈴木 一成 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (50736767)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 平泳ぎ / あおり足 / 動作分析 / 初心者指導 / あおり足キック / 動作メカニズム |
Outline of Research at the Start |
体育授業の初歩的かつ安全水泳において基本泳法は平泳ぎであるが,初心者のつまずきの原因かつ教授が困難であるのは平泳ぎのキック動作である.しかし,水泳は水中環境という特殊性から,未熟者の平泳ぎキック動作の特異性を明らかにした研究はわずかであり,科学的立証に基づいた教材開発は行われていないのが現状である.特につまずきの特徴であるあおり足キックの補助指導・動作改善も教授者の経験に頼っている.本研究の目的は,1)筋電測定・動画分析により,平泳ぎキックの動作メカニズムを明らかにすること,2)キック改善のための介入として研究代表者が考案した補助方法を含めた動作補助指導を実施し,指導方略を開発することである.
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、水泳初心者である成人を対象に、15m程度の1)顔を水につけない平泳ぎキック(ビート板有り)、2)顔を水につけてのストリームライン姿勢での平泳ぎキック(ビート板有り)、3)顔を水につけてのストリームライン姿勢での平泳ぎキック(ビート板無し)の3種の試技中の映像分析および筋電図分析を実施した。 その結果、あおり足キックであった対象者は、膝の屈曲に伴い足部の有意に大きな内がえし角度を示したが、通常の平泳ぎキックであった対象者は、キックの蹴り出しフェーズの前に内がえしから外がえしの変化を示した。つまり、平泳ぎのキックを改善するためには、膝関節を屈曲させながら足関節を外がえしさせる必要があることが観察された。 筋電図分析では、通常のキックであった対象者では、前脛骨筋が左右同時期に収縮し、収縮の波形と大きさに左右差がほとんどなかった。右腓腹筋と右ヒラメ筋は同時期に収縮が見られ、左右の前脛骨筋と交互に収縮していた。足部を腰の方へ引きつけ、足首を屈曲させて足底で水を蹴る動作開始後に足首の底屈動作が始まるからだと考える。一方、あおり足キックであった対象者では、 前脛骨筋において左右で同時期の収縮は見られず、収縮の波形と大きさともに左右によって明らかな違いがあった。右腓腹筋と右ヒラメ筋では、正しい平泳ぎキック群に比べて筋の働きが弱く、収縮の強弱が小さい傾向があり、足首の屈曲と底屈の切り替え動作がほとんどないことが要因と考えられた。つまり、足部のコントロールができていないことから規則的なキック動作を行うことができず、安定した推進力を得ることができていないことが明らかであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和4年度までで遅れていた計画の一部を実施し、結果を示すことができたが、被験者の選定や機器の不良により令和5年度で計画していた内容すべてを実施することができなかった。そのため、研究期間の延長を申請し、令和5年度に計画をしていた研究を可能な限り進める計画である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度前期に令和5年度で実施した研究内容を継続して進め、対象者数を増加を計る。後期では研究実験の分析、公表の準備を進める予定である。
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