Project/Area Number |
20K11469
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
島崎 あかね 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (40255245)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 自律神経系活動 / 心拍変動 / 唾液アミラーゼ活性 / 環境測定 / 自律神経活動 / 暑熱曝露 / マスギャザリング・イベント / 体温調節機能 |
Outline of Research at the Start |
地球温暖化等の影響による熱中症発症リスクが高まる中、環境側と生体側の両面から熱中症のリスク評価および実効性のある予防法の検討・提案を行う。特に熱中症発症リスクの個体差の要因として自律神経系活動に着目し、これを生体的指標として活用した測定を、幅広い年齢層を対象に複数の条件下において実施する。得られた結果をもとに、自律神経系活動と体温調節機能、熱中症発症リスクとの関連性を明らかにする。 さらに研究のまとめとして、2025年の大阪万博をモデルケースとして、環境測定の結果と合わせた具体的な熱中症の予防対策の検討と提案を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度に継続して、自律神経系活動の測定を行った。若年層(大学生)安静時の唾液アミラーゼ活性値の測定は定期的に実施できているものの、高齢者への測定については測定予定日の環境条件(暑熱環境条件)がうまく合わず、データが揃わない状況が続いている。本来であれば、暑熱環境条件下における自律神経系活動の変化を測定し、暑熱順化前と暑熱環境下での比較を行い、熱中症の発症予防に向けた検討を行うことを目的としているが、環境に左右されない条件下での測定が中心となってしまっているのが実情である。 若年層における測定については、暑熱環境のみならず精神的ストレスによる自律神経系活動の変化、身体活動の実施による自律神経系活動の変化などの測定を実施することにより、それぞれの被験者の唾液アミラーゼ活性値のベースライン(平均値)を収集することができている。引き続き、先行研究や他のストレスマーカーとの関連、心拍変動の値との関係について分析をしていきたい。 一方、2025年大阪万博の会場である夢洲地域への立ち入りは叶わないが、2023年2月に引き続き定期的に万博会場周辺の環境測定を行っているが、こちらも定点観測的にデータを収集し、最終年度に向けて取り纏めていきたい。(定点観測地点として、万博記念公園、花と緑の博覧会会場、夢洲に隣接する咲洲、大阪駅周辺の繁華街 等) 2023年度はデータの収集が主たる研究活動となったが、環境要因との関係から十分な測定データを収集できているとは言えない。研究期間の最終年度に向け、今まで以上に積極的かつ計画的な測定を行うことで、2025年に開催される大阪万博を始め大規模イベントにおける熱中症発症と自律神経系活動の関係について、提案していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
若年層における測定は実施できているものの、熱中症弱者である高齢者に対する自律神経系活動の測定が十分に実施できていない。その大きな要因として、測定予定日が天候等の環境条件に合致していないことが挙げられる。人工気象室での測定も含めて、計画的な測定実施が必要である。 また、2025年の大阪万博を見据えて、定期的に大阪地域の環境測定は実施しているものの、2022年度に実施した万博記念公園や鶴見緑地での環境測定および2025年万博会場の夢洲地域現状として、暑熱環境下での測定についても、測定に出向いた日の環境(温度・湿度等)が条件に合わなかったことも挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に引き続き、暑熱順化が不十分な時期である5月~6月の晴天が続く日を利用して、暑熱環境への曝露が自律神経系活動に及ぼす影響について、高齢者および若年者(大学生)への測定を実施するとともに、盛夏期の自律神経系活動の把握と暑熱順化の状態と日常生活との関係、熱中症発症の予防に寄与する生活上のヒント(食生活、運動習慣、睡眠習慣など)についてのアンケート調査を実施し、これまでの調査、測定の結果とともに分析を加えて学会への発表および学会誌への投稿によって、このテーマによる研究をまとめる。
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