Influence of pancreatic fat accumulation on insulin secretion in patients with obese or type 2 diabetes.
Project/Area Number |
20K11573
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center |
Principal Investigator |
野村 英生 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 内分泌代謝高血圧研究部, 研究員 (60825090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日下部 徹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 内分泌代謝高血圧研究部, 研究室長 (60452356)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 膵臓内脂肪蓄積 / 肝臓内脂肪蓄積 / インスリン分泌制御 / 糖尿病 / 肥満症 |
Outline of Research at the Start |
肥満症の基盤病態として、膵臓、肝臓、骨格筋などへの「異所性脂肪蓄積」が注目されており、「異所性脂肪蓄積」は糖・脂質代謝調節に深く影響すると考えられている。しかし、ヒトにおいては未だ十分なエビデンスが得られておらず、実験動物においても異所性脂肪蓄積がどのようにしてインスリン分泌制御に関与するのか、その組織学的な変化や分子メカニズムの詳細については不明な点が多い。 本研究では、ヒトや実験動物を対象に異所性脂肪蓄積のインスリン代謝制御における病態生理学的意義を明らかにするために膵臓・肝臓内脂肪蓄積と糖・脂質代謝パラメータとの関連性の解析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、膵臓内脂肪蓄積がインスリン分泌能、インクレチン反応性への影響を介して糖尿病の発症に関与している可能性が実験動物において報告され、注目されている。しかしながら、ヒトにおいては未だ十分なエビデンスが得られておらず、実験動物においても膵臓内脂肪蓄積がどのようにしてインスリン分泌制御に関与するのか、その組織学的な変化や分泌メカニズムの詳細については不明な点が多い。 本研究の目的はヒトと実験動物を対象に異所性脂肪蓄積と糖・脂質代謝パラメータとの関連性を解析し、異所性脂肪蓄積の糖・脂質代謝制御における病態生理学的意義を明らかにする事である。 これまで臨床研究として、国立病院機構京都医療センターの肥満メタボリック外来に通院中の肥満症・肥満2型糖尿病患者を対象に、カルテベースの後ろ向き研究を行ってきた。 横断研究として肥満症・肥満2型糖尿病患者を対象に、膵臓・肝臓内脂肪蓄積量と糖代謝パラメータ(空腹時血糖値、空腹時インスリン値、HbA1c、HOMA-β、HOMA-IR)との関連性に関して多変量解析を用いて評価したところ、膵臓内脂肪蓄積量は全ての糖代謝パラメータとは有意な相関を示さなかった。肝臓内脂肪蓄積量は空腹時血糖値、空腹時インスリン値、HbA1c、HOMA-IRと有意な相関を示したが、HOMA-βとは有意な相関を示さなかった。 これらの結果から、膵臓内脂肪蓄積は糖代謝パラメータへの影響は少ないが、肝臓内脂肪蓄積は内因性インスリン分泌への影響は少ないが、一方でインスリン抵抗性を惹起する事で、糖尿病の発症、増悪に関与している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は引き続き臨床研究として、国立病院機構京都医療センターの肥満メタボリック外来に通院中の肥満症・肥満2型糖尿病患者を対象に、カルテベースの後ろ向き研究を行った。しかし、コロナ禍における臨床の診療業務のひっ迫の影響で当初の予定より研究時間を十分に確保できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床研究については、国立病院機構京都医療センターの肥満メタボリックシンドローム 外来に通院中の肥満症・肥満2型糖尿病患者を対象とした横断研究のデータ解析の結果を論文にまとめる予定である。また並行して縦断研究として外来通院中の減量前後のデータを用いて膵臓・肝臓内脂肪蓄積の変化と糖代謝パラメータとの関連性を評価する予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(2 results)