身体不活動が腎疾患に糖尿病を誘発する機序の歩行制限モデルラットにおける解析
Project/Area Number |
20K11632
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
高垣 裕子 神奈川歯科大学, 歯学部, 特任教授 (60050689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 岳史 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10251612)
岩崎 香子 日本文理大学, 保健医療学部, 教授 (10360059)
河田 亮 神奈川歯科大学, 歯学部, 准教授 (30329198)
川股 亮太 神奈川歯科大学, 歯学部, 診療科教授 (40329199)
田中 佑樹 千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (50824041)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 腎不全モデルラット / 2型糖尿病 / 身体不活動 / 歩行制限 / Wheel Running / 血糖値 / 糖尿病 / 身体不活動モデルラット / 座位 / 腎臓移植後糖尿病 / 不活動モデルラット / 座位/不活動モデルラット |
Outline of Research at the Start |
腎臓移植を含む腎臓疾患において糖尿病を発症するケースの多いことは良く知られている.申請者らはこれまでにCa 安定同位体比測定法の精度を飛躍的に改善させ,その際糖尿病発症モデルラットで身体不活動が骨病変に及ぼす影響を検討し,少量の血液で直接定量的かつ経時的に早期から病態を追跡できるようになった.更に,血糖値上昇や腎臓の病変発現が1)自発的走行運動群では抑制,2) 座位/歩行制限(身体不活動)群では促進されることを見出した.引き続き本研究では,腎臓疾患の患者に起こる発症メカニズムが不明な糖尿病に着目し,腎不全モデルラットを作製して糖尿病発症過程における全身性の身体不活動の位置づけを行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
腎疾患が糖尿病を誘発することは意外に周知されていないが、特にPTDM(移植後糖尿病)の場合は移植後1年以内に3割近い患者に発症すると言われている。PTDM発症の危険因子の中で介入可能な要因としては、腎移植前からの肥満、運動不足、C型肝炎が挙げられ、移植後の要因としては体重増加が挙げられる:Pham P-TT, Pham P-MT, Pham SV, et al. New onset diabetes after transplantation (NODAT): an overview. Diabetes Metab Syndr Obes. 4: 175-186(2011)。即ち予防には生活習慣の改善が肝要なのだが、生活習慣の改善は実際には非常に難しい。我々はこれまでに肥満・体重増加を伴って徐々に糖尿病に移行するⅡ型糖尿病モデルのOLETF肥満ラットを用いて、自発的運動(Wheel Running) がそれらを抑制することを見出したので、本研究は、OLETFラットに部分的腎臓摘除術を施し、運動(Wheel Running)や身体不活動/運動不足(歩行制限ケージ内での飼育)が糖尿病の発症にどのような影響を与えるかを検討することを目的とした。しかしながら、顕著に腎不全の症状をもたらすレベルの腎摘ラットでは死亡率が高く長期に飼育するのが困難で、サプライ元の日本エスエルシーと議論を重ねてきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
腎摘した腎不全モデル肥満OLETFラットは、摘除する度合に応じて腎不全の症状を呈するが、長期の生存率が低いか腎不全が不十分かのどちらかで、前者の場合血糖値の顕著な変化を示す以前に個体の脱落が顕著で有意な実験結果が得られない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度の実験では、5週齢と6週齢の2段階で5/6腎摘処置したOLETFラットと野生型コントロールのLETOラットを7週齢で搬入し、1週間の馴化の後8週齢で実験を開始する。短期間で変化の見られていた血糖値・体重・血清アルブミンなどのパラメータに絞って測定を行い、死亡例が10%に至った時点で実験終了とする。
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Report
(4 results)
Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Effects of Diabetes and Voluntary Exercise on IgA Concentration and Polymeric Immunoglobulin Receptor Expression in the Submandibular Gland of Rats.2023
Author(s)
Park J, Yamamoto Y, Hidaka K, Wada-Takahashi S, Takahashi SS, Morozumi T, Kubota N, Saita M, Saruta J, Sakaguchi W, To M, Shimizu T, Mikuni-Takagaki Y, Tsukinoki K.
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Journal Title
Medicina (Kaunas).
Volume: 59
Issue: 4
Pages: 789-801
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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