Project/Area Number |
20K12037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 61060:Kansei informatics-related
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
江村 伯夫 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (80590174)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | グルーヴ感 / 歌唱 / ブラックミュージック / マイクロタイミング / レイドバック / 後ノリ |
Outline of Research at the Start |
ブラックミュージックに特有のグルーヴ感は,伴奏から遅れて歌うレイドバック歌唱によって表現されている. 先行研究では,ある楽曲の分析例からフレーズ冒頭部の遅れがグルーヴ感の表現に寄与していることを示唆しているが,フレーズ冒頭以外でも伴奏から大きく遅れている歌唱が無数に存在する. 本研究では,レイドバック歌唱によるグルーヴ感が,局所的な時間逸脱ではなくフレーズを単位とする大域的な変動によって表現され得ると考え,時間逸脱量の変動を分析することによってレイドバック歌唱の定量的モデルを提案する.さらに,提案モデルに基づいて作成した模擬歌唱のグルーヴ感を心理実験によって調査し,提案モデルの妥当性を検証する.
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度までにおいて以下の成果を上げてきた. ・国内外におけるR&Bを代表する楽曲計100曲を対象に,伴奏音と歌唱音との時間的なズレ(本研究ではレイドバック量と定義)を調査した結果,国内の楽曲はレイドバック量が極めて小さい上,その時系列データにシステマチックな関係性が見られなかった一方で,国外の楽曲ではレイドバック量が平均的に大きく,またこれらが旋律のフレーズ単位で周期的な変動を持つ傾向が確認できたことから,国外の楽曲における逸脱は意図的なものであり,さらにこれが強いグルーヴ感を表現するための重要な要素であるという仮説を立案した. ・上述の仮説を立証するために,伴奏に対して歌唱を定量的に遅らせた刺激を用意し,これらに対するグルーヴ感を調査する印象評定実験を実施した結果,国内の楽曲ではレイドバック量を大きくしても(歌唱音を伴奏から大きく逸脱させても)グルーヴ感は向上しないことが明らかとなり,歌唱のグルーヴ感は,単純に伴奏からの逸脱量で表現できるものではなく,様々な抑揚と併せて表現され得るものであるということを示した. しかしながら,レイドバック量の周期的な変動や抑揚がどのようなものであるか,またそれらとグルーヴ感との関係については不明であることから,2022年度および2023年度はレイドバック量の変動や抑揚を定量的に分析することによってグルーヴ感のメカニズムを解明するとともに,得られた研究成果の発表(国内外における学会や学術論文誌への投稿)を行う予定であった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度に引き続き本年度の取り組みの目的は以下の2つであった. 1.歌唱に含まれるレイドバック量の変動や抑揚を定量的に分析することにより,レイドバック歌唱によるグルーヴ感のメカニズムを解明する. 2.得られたの研究成果を国内外における学会や学術論文誌で発表する. しかしながら,昨年度に引き続き研究代表者の個人的な事情(出産と子の養育)のほか,これまでに共同で実験の実施やデータ分析等を進めてきた修士課程の学生が修了により研究チームから離れたことにより本年度においても取り組みを計画通りに進めることができず,再度補助事業期間の延長を申請するに至った.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度より,実験やデータの分析を担当する学生スタッフ数名が新たに研究チームに加わる予定であり,本年度に実施できなかった活動について精力的に行う考えである.
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