Project/Area Number |
20K12125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 62040:Entertainment and game informatics-related
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
勝本 雄一朗 東京電機大学, 理工学部, 准教授 (00830994)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 情報デザイン / メディア・アート / キネティック・タイポグラフィ / モーション・グラフィクス / デジタルファブリケーション / デジタルサイネージ |
Outline of Research at the Start |
メディアアートやデジタル・サイネージの形態として、物体を利用したキネティック・タイポグラフィが提案されている。先行事例はビットマップ画像をメタファとし、ピクセルに見立てた物体を移動させることによって、空間に文字や形状を表示する。しかしピクセルとして使用する物体の数量とサイズから、先行事例が表示するイメージはギザギザ(ジャギー)が強調される。そこで本研究は、ベクタ画像をメタファとし、可変可能な線状の物体をもちいた情報提示装置を実現する。また本研究は、装置の実現プロセスを通じて、装置が可能とするタイポグラフィ表現を探求する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、2021年度に試作した「マスキングテープで文字を書くための装置」の実用化に向けて、所属機関を通じて国内特許の出願を行った。また試作した技術をビジネスイベントにて公開するなど、渉外活動を行った。 これと並行して、2022年度は新たに帯状の物体をもちいたキネティックタイポグラフィを検討した。2021年度に発見した帯状の物体の可能性を前提に、表示装置としてスケールできること(文字数が増やせる、文字の大きさが変えられる、設置環境の制約をうけにくい、など)をデザイン上の制約としてスタディを行った。その結果、「織ゴムによって動的に文字を表示する装置」を考案し、部分的に試作を完了することができた。 帯状の物体は幅が異なる2つの面を持っている。そのため帯が形成する線は、傾けることで太さが変化する。また任意の位置で帯を捻ると、線の太さに抑揚が生まれる。この抑揚に、人間が引く線との類似性を感じとり、本研究は試作を開始した。 現在のプロトタイプは、空中に配置され5本の織ゴムを30個のアクチュエータで傾けることで、文字や図象を動的に表示することができる。本試作のために、本研究は英数字によるキネティックタイポグラフィを制作した。また織物、海の波、山の嵐、吹雪などをモチーフとしたモーショングラフィクスを制作した。これらを用いて、パブリックスペースにおける時計として存在できるように、装置のシーケンスを制作した。 本試作は、SIGGRAPH 2023 Art Galleryほかでの発表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度までの研究成果を実用化に向けて展開できたため。また「可変する線上の物体による文字の表示」というテーマのもと、新たなコンセプトを考案したうえで試作が遂行できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたる2023年度は、次の2点を中心に研究を推進する。 1. 2021年度に試作した装置の実用化に向けた活動。本学の産学連携担当と協働し、技術の公開、国際特許等への出願などに取り組む。 2. 2022年度に試作した装置の発表と改良。現在、SONAR+D 2023およびSIGGRAPH 2023に採択されている。この発表ののち、表示文字数を増やし、表現性を高めた装置を試作し、文字の演出方法を検討し、研究のまとめとする。
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